競輪人気低迷を打開:前橋競輪場が入場者数と売り上げ減に歯止めをかけるため民間委託へ

前橋競輪場が民間委託へ

前橋市は3日、ヤマダグリーンドーム前橋(前橋市岩神町1)で実施している競輪事業を来年度から民間委託する補正予算案を市議会に提案した。
入場者数と売上額の減少傾向に歯止めがかからない中で、市は将来の安定的な収益確保と共に、民間委託により同事業に携わる市職員数を削減することで、行財政改革にもつなげたい考えだ。

委託期間は2026年3月までの6年間で、委託料の上限は54億円。
9月中旬に募集要項を市のホームページに掲載し、12月には契約を結ぶ予定だ。事業者は公募型プロポーザル方式で選定。競輪開催事業者を含む複数の事業者で構成したグループで提案する。

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経理プレス

成人式やコンサートなどのイベントが開かれ、コンベンション施設としての側面も持っている。

施設管理や貸館事業については市が継続して行う予定である。

17年度の競輪事業の実質収支は約3億7000万円の黒字で、一般会計への繰入金は約2億円だった。
全国3位の売り上げで一見良好な運営状況に見えるが、ファン層の高齢化などから利用客は減少傾向にある。

前橋競輪は1950年、戦災復興を目的に市営として開設された。だが、レジャーの多様化などで人気が低迷。

売り上げのピークは1991年度の約761億円。2018年度はその約4分の1の約185億円となってしまった。
入場者数は約85%減の約6万人だった。

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市が民間委託による新しい事業の例として挙げるのが、「バンク」と呼ばれるコースの木製化だ。
国際自転車競技大会の実施会場は、木製バンクの屋内競技場が主流となっている。
木製化によって国際大会の誘致もしやすくなる。

「民間の力を借りることによって競輪の認知度を高め、ファンの若返りをはかっていければ」と期待を寄せているようだ。