名古屋競輪オールスターG1優勝新田祐大
新田祐大が昨年2月の四日市全日本選抜以来となるG1優勝を果たした。
4日制以上G1で7個目のタイトル。ラスト半周からの平原康多とのデッドヒートを制した。
真横にまで迫ってきた平原に、新田は体を当てながら意地で踏み勝った。
「すごくドキドキした。今でもドキドキしています」。
レースを終えても興奮が冷めない。5年連続、単発を除き7つ目のG1制覇。来年に迫った東京五輪でメダルを目指すため、競輪の出場機会は限られる。今回がGPへラストチャンスだった。そして、こん身の番手まくりでSS班の座を死守した。
同地区の後輩・菅田との連係でつかんだタイトルだ。
先頭を志願した菅田は、「3年前の松戸オールスターの決勝がずっと引っかかっていた」と苦い思い出を明かす。
新田の前ではなく後ろ回り。道中で離れ、2人とも着外…。積極先行で胸のつかえが取れた。
「これで、新田さんも東京五輪に集中できるんじゃないですか」と菅田が胸を張る。
新田も「壱道の熱い気持ちがうれしかった。オールスターの決勝は選手もレースを見てくれている。北日本の若い子たちが今日のレースで感じてほしい」。
後輩・菅田の熱い思いと、ラインで戦う“競輪のコク”。直接伝えられない他の後輩たちへ、メッセージを届けられた満足感があった。
競技とは違う、競輪でこその勝利の喜びだ。
今後はGPを除き競技中心となる。
まずは23日に開幕するジャパントラックCに出場。
11月からW杯もスタートし、来年2月末からの世界選手権(ベルリン)の結果で、代表選考が行われる。
「僕は五輪に行く予定。力がみなぎっている」。
新田祐大選手プロフィール
1986年(昭61)1月25日、福島県会津若松市生まれ。
05年7月函館でデビュー。
G1は10年12月に単発のSSカップみのりで初優勝。その後15年日本選手権、オールスターなどを制する。自転車競技では19年世界選ケイリン2位(ポーランド)、19年アジア選チームスプリント優勝(インドネシア)などの実績がある。
通算880戦303勝。通算獲得賞金は9億5281万9237円。172センチ、86キロ。血液型O。
優勝から2日後twitterで今後の気持ちを示した。
こんにちは。
日曜まで、名古屋競輪場にて開催されておりましたGⅠオールスター競輪で優勝することができましたので、ご報告致します。
まずは、オールスターの舞台に立たせていただき、ファンの皆様に感謝申し上げます。
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そして、遠く本場まで足をお運びくださった皆様、連日ご声援を届けてくださった皆様にも御礼申し上げます。
決勝戦は、壱道くんの熱い想い、一成さん、慎太郎さんの温かい気持ちを胸に走り、先頭で走る時とは全く違う緊張感、そして魂が揺さぶられる想いで走りました。
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— Nitta Yudai World rank No.1 (@yudai_nitta) August 20, 2019
今回の北日本ラインの走りが、後輩達にも届いていることと期待し、先輩達が積み重ねてきた北日本の底力を今後もしっかりと継承していけたらと思います。
この後は、競技シーズンが始まりますので、来年に迫る東京五輪に向けて、全力で頑張ります。
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— Nitta Yudai World rank No.1 (@yudai_nitta) August 20, 2019