東京オリンピック代表は新田祐大選手か深谷知広選手か
東京オリンピックに向けての最終決戦「UCIトラック世界選手権」が、ドイツ・ベルリンで行われた。
男子スプリントでは新田祐大選手か深谷知広選手が出場した。
予選の200mタイムトライアルで、新田選手が「9秒562」の日本新記録を樹立し、新田選手が8位、深谷選手が13位で1/16決勝へ進んだ。
新田選手、深谷選手ともに順当に勝ち進み、1/8決勝へ進出。
深谷知広 vs. デニス・ドミトリエフ
1/8決勝の深谷選手の相手はロシアのドミトリエフ選手、通称“ドミちゃん”
それにしても“ドミちゃん”の太ももヤバイ!
でも、深谷選手は“ドミちゃん”をものともせず、キッチリ勝ち上がり準々決勝へ進出
「トラック世界選手権」で、男子スプリントが準々決勝(ベスト8)まで進出したのは、深谷選手の師匠 金子貴志選手が2003年に進出して以来17年ぶりの快挙だった。
いよいよ、準々決勝
新田祐大 vs. ケイリンで脇本に勝ったラプライセン
2019年そして今大会と、2年連続この種目の世界チャンピオンの壁はやはり厚かった…
新田選手、敗退となってしまった。
深谷知広 vs. アワン
1本目を負けて、後が無くなった2本目。
どっちが勝ったのかまったく分からなかったが、写真判定の結果は、ほんの数センチ、アワン選手が勝っていた。
深谷選手も敗退。
新田選手は5位、深谷選手は8位という結果だった。
新田・深谷の両選手が「トラック世界選手権」を振り返って
新田祐大選手
ブノアからも「勝ったら奇跡だ」「でも奇跡を見せてほしい」と言われました。
2本目は自分ができるすべてを出しましたが、結果負けてしまいました。初日のつまずき(チームプリントで枠を獲れなかったこと)が最後まで響いてしまいました。
チームスプリントが終わった日は眠れなかったです。
それからずっと精神状態が良くなかったです。
でも世界一を目指すためには、こういう精神状態も乗り越えなければならないと思いましたし、感じました。
このスプリントはチャンスを生かすのに必死でしたし、精神的に苦しかったです。
もう世界選手権は終わったので、オリンピックに選ばれるかどうか待つしかないです。
深谷知広選手
(レースでは)できることはすべてやりました。
自分の経験不足と力不足です。
この先も(自転車競技選手を)続けていきますし、しっかり課題を見つけてやっていきたいです。東京オリンピック出場は、どうなるか分からないです。
もともと自分は、(2024年)パリオリンピックまでやるつもりで、ナショナルチームに入りました。
最初ナショナルチームに入ったときは、東京オリンピック出場を争える位置までこられるとは思っていなかったです。
ここまで戦えるようになったのは幸せなことです。
競輪マルシェより引用
個人スプリント、ベスト8で敗退してしまいました。今大会は今までで1番日本人の観客が多く来場してくれていたから、もっとみんなの前で走りたかった、、という悔しさで一杯です。 pic.twitter.com/fpPiZif31X
— 深谷知広 (@tmhrfky) February 29, 2020
新田選手、深谷選手のどちらか1名が東京オリンピック代表に選ばれる。
東京オリンピック最終選考女子ケイリン結果は
2日目の女子スプリント終了後のインタビューで、「闘志をむき出しにして、(レースを)自分のものにしたい」と話をしていた小林優香選手と、オリンピックに出場するためには、このケイリンで小林選手に勝つしか道がない太田りゆ選手が出場した。
- 1回戦、小林・太田両選手とも、まさかの3着(2着までが2回戦へ進める)
敗者復活戦に回ることとなった。 - 敗者復活戦で2度目の“まさか”が起こる…
小林・太田両選手とも、またも3着。
1回戦での敗退が決定した。
太田りゆ選手
日々、思っていることは「自分に自信がない」ということです…
スプリントが終わった翌日は自転車には乗りませんでした。
昨日は(自転車に)乗ったんですが、オリンピック出場の可能性が狭まっている中で、自転車に乗って下を向くと涙が止まらなくて…
自分自身を信じ切れていないところを修正するのが、もっと強くなるカギだと思っていますし、もう少し自分に自信を持てて、周りの選手たちが私を意識してくるようになれば、自分のレースが作れるようになるんだと思います。
でも、まだ今後、自転車競技を続けていくかは分からないです…
小林優香選手
もっと自分を信じられるように頑張りたいです…
脇本さんにも続きたかったですし、そのために苦しいトレーニングも積んできたので…
ただただ、悔しいです…
今回の女子ケイリンの結果を受けて、ブノア・ベトゥ ヘッドコーチは怒り心頭
昨日、男子選手が(スプリントで)一生懸命に戦うという素晴らしいところを見せたのに、今日は恥でしかない。
戦おうという姿がまったく見られなかった。
こんな戦い方なら、そもそもオリンピックに出なくてもいい。敗因を聞かれると女子2人は過ごしやすい環境にいること。
競争力のある環境ではないこと。
男子選手は日々お互いが競い合っているのに、女子の2人はただの仲良しで、競い合っていない。
だから、いざという時に力が発揮できない。
この環境をつくった私に責任がある。
オリンピックでメダルを獲れる才能があるのだから、日々戦う気持ちを見せてほしい。
これからオリンピックまでの5ヶ月は、過ごし方を変える。
彼女たちは覚悟してほしい。
今大会が「東京」ではなく「ドイツ」で良かった。
もう焦点は東京オリンピックに向いていた。
今回の「オリンピックに向けた最後の戦い」には8名の競輪選手が出場
- 脇本雄太選手(S級S班)
- 新田祐大選手(S級S班)
- 深谷知広選手(S級1班)
- 河端朋之選手(S級1班)
- 雨谷一樹選手(S級1班)
- 橋本英也選手(A級2班)
- 小林優香選手(L級1班)
- 太田りゆ選手(L級1班)
今大会で東京オリンピックの「出場枠」が取れたのは、4名6枠。
この中の4名しか東京オリンピックには行けないのである注目の代表発表は4月を予定している。