弥彦競輪G3ふるさとカップ準決勝2020注目選手

ふるさとカップレースG32020/7/18~21弥彦:概要

競輪場の開設を記念して各競輪場で毎年度1回行われるG3競走であり、年(1〜12月)に約40節開催されている。
各競輪場ごとに呼び名があり、それぞれの地元で定着しているものが多く、小松島競輪場で開催される小松島競輪開設70周年記念阿波踊りおどりである。

小松島競輪場で開設71周年記念「小松島競輪開設70周年記念阿波踊りおどり」が開幕。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催中止が相次いで久しぶりのグレードレースの開催である。
前検日参加選手が3密を避けながらの開催となる。

  • 開催期間:2020/07/02(木)~05(日)
  • 出場資格:S級選手のうち108名が斡旋される。ホームバンクとする選手が多く斡旋される傾向にある。

ふるさとカップレースG3歴代優勝者

  • 2019年  ふるさとカップ 諸橋 愛選手
  • 2018年  ふるさとカップ 諸橋 愛選手
  • 2017年  ふるさとカップ 諸橋 愛選手
  • 2016年  ふるさとカップ 浅井 康太選手

ふるさとカップレースG32020/7/18~21弥彦:展望情報

まずは、ホーム戦 になる選手会新潟支部(新潟、長野、山梨)所属の選手。

もちろん中心になるのは、弥彦記念の4連覇を狙う諸橋愛(新潟)だ。
過去の3回はそれぞれ違う想いを抱いての地元GⅢだったが、120%の力を出し切っての差し切りだった。
今年は条件が変わっての大会になるが、「勝つ」という信念は変わらない。
自然に巻き起こる後押しの風に乗って、偉業達成なるのか。

諸橋に負けず劣らずの気持ちで走るのは、鈴木庸之(新潟)だ。
腰の手術で、昨年の大会は無念の欠場。欲のない人間だが、地元だけは勝ちたいと、事あるごとに話しており、地元5割増しの勢いで走る。6月の青森GⅢで決勝2着と、状態も上がってきた。

平原康多(埼玉)は2年ぶりの弥彦参戦になる。
今回もあえて触れるが、弥彦は鬼門のバンク

2008年のふるさとダービー弥彦での決勝進出以降は、準決勝の突破がない。
満身創痍で走った全プロ記念でも最低限の結果を出しているし、東日本のみのあっ旋になる今回は力の違いを見せつけたいところ。

自力型が断然に有利な7車立ての一戦。
自慢のスピードを生かして、上位陣に対する。

北日本地区では、 福島県に有力な選手がそろった。
軸になるのは、昨年のKEIRIN GPを制した佐藤慎太郎(福島)だ。
約2カ月ぶりのレースになった5月末の全プロ記念では精彩を欠いたが、高松宮記念杯以降はきっちり調子を上げてきた。
7車立てへの対応がカギになるが、番手での仕事をして抜け出してくる。

郡司浩平(神奈川) が高いレベルを維持している。S級S班 として戦う2020年。
3月の玉野記念を制して、2月のGⅠ、全日本選抜でも決勝5着と、十分な結果を残してきているため注目していきたい。

G3ふるさとカップレース準決勝2020

7R S級準決勝

実力者・郡司浩平(神奈川)が捲って勝利を飾り、準決勝進出を決めてきた。

玉野と取手G3を制し、今年早くも記念V2の郡司に人気が集まっている。

早坂 秀悟(宮城)が打鐘で仕掛けてレースをリードするも、中団で脚を溜めていた郡司が最終2コーナーから猛チャージ。
片折亮太(埼玉)のけん制もあっさり乗り越えて捲りきり、南関勢が上位独占する結果に。

2車単は1番人気の1-4、170円。3連単も1番人気の1-4-7、450円と本命決着となった。

見事人気に応えた郡司は、「詰まったら行こうと思っていたのですが、ホームでゴチャついたところで反応できました。1コーナーを越えるまではスピードの乗りが良くなかったが、2コーナーから感じよく踏めました。(1番人気は)プレッシャーはやっぱりありますね。負けられないというか。結果的に残せてよかったです。(7車立てのレースは)まだ2走なのでまだわからないが、レース形態は変わってくるのでそこは上手く対応していきたい。しっかり決勝に乗れるよう良いレースを心がけます」と1番人気についての本音を語っている。

 

8R S級準決勝

佐藤慎太郎が差し切って、通算400勝達成&準決勝進出を決めた。

打鐘が鳴って小松崎大地(福島)が後方から捲って先頭の末木浩二(山梨)に迫るも末木も突っ張り、もがき合いの展開に。
小松崎の番手で虎視眈々とチャンスを伺っていた佐藤がゴール直前で冷静に差し切り、グランプリ覇者の実力を見せつけた。

400勝達成をした佐藤は、「400勝は通過点。レースは小松崎大地に任せていたが、よく頑張ってくれました。弥彦バンクは人の城なのでよくわからないです。今日400勝できたので、明日からリラックスして走れるかなと思います」と王者の余裕を見せていた。

9R S級準決勝

初日特選7Rからの地元勢の勝利のバトンをしっかりと引き継ぎ、諸橋愛(新潟)が快勝している。
打鐘前、諸橋とラインを組む吉田拓矢(茨城)が早い仕掛けで先頭へ。
それを見て、郡司浩平(神奈川)が捲って最終周回でトップを奪っていった。
最終バックストレッチで平原康多(埼玉)が番手から捲ると、そのスピードに乗った諸橋がゴール直前で差し切り、地元の意地を見せている。
2車単は2番人気の5-2、810円。3連単は11番人気の5-2-1、3690円とファンの人気に応える結果になったのである。

初日特選を制した諸橋は、「(吉田)拓矢も頑張ってくれたけど、道中でまさか郡司がくるとは。あとは(番手を務めた平原)康多の状況判断が凄かったです。楽勝ではなかったです。今回の制度ではポイント制なので初日から気合いを入れていかないと2日目以降厳しくなるので。4連覇はまだ意識していないです。ファンの声は久しぶりに聞いたのですごく嬉しかったです。明日以降も頑張るので、地元勢と甲越勢を応援していただければ」とコメントしていた。

準決勝でも4連覇へ向けての気合は十分だろう。

競輪プレス
準決勝で注目はなんと言っても9Rである。

諸橋選手と平原選手がどのような走りを見せてくれるのか楽しみである。
とくに4連覇の掛かった諸橋選手にしてみれば、なんとしても決勝に勝ち進みたいところである。

無観客が開放された事で地元勢の意地にかけて、勝ち上がってくる予想する。