競輪SS班は過渡期に突入!歴代SS班選手と近況まとめ!
競輪プレスライターのJEYです
今年も残すとこ主要なビッグタイトルは10月の寛仁親王牌、11月の競輪祭そして年末のKEIRINグランプリ2023の3つになりました。
ここに来てSS選手にも大きな差が生じ色々と気になる点が目に付きます。
今日は『競輪SS班は過渡期に突入!新時代の幕開け!』と題してSS選手の現状含め私の主観となりますが、色々と解説していきたいと思います!
まず最初にSS班を簡単に説明致します!
SS班とは?
S級S班というクラスは2007年開催に『KEIRINグランプリ07』から適用されました。同時に『SSカップみのり』と『SSシリーズ風光る』というレースが企画されたため、当初は18名選出されていました。2011年にそれらのレースが廃止され、2012年以降はKEIRINグランプリ出場資格獲得の9名になりました。
S級S班の選手はレース中の見た目でもわかります。いわゆる「赤パン」と呼ばれている赤地に黒いラインが入ったレーサーパンツを履いて出場します。ちなみに他のS級選手は黒地に赤いライン、A級の選手は黒地に緑のラインになります。
そのSS班になる条件とは?
条件は大きく3つあります
・1月から競輪最終日までの間に開催されるG1で優勝する
全日本選抜競輪(2月中旬)
日本選手権競輪(4月中旬)
高松宮記念杯競輪(6月中旬)
オールスター競輪(8月中旬)
寛仁親王牌(10月中旬)
競輪祭(11月下旬)
・世界選手権自転車競技大会個人種目優勝ないしオリンピック自転車競技個人種目でメダルを獲得する
・年間獲得賞金上位にランキング
以上3つになります
次ここ5年間のSS班の入れ替わりをみてみよう!
2019年S級S班 | |||
名前 | 年齢 | 府県 | 期別 |
新田祐大 | 33 | 福島 | 90 |
三谷竜生 | 32 | 奈良 | 101 |
脇本雄太 | 30 | 福井 | 94 |
浅井康太 | 35 | 三重 | 90 |
平原康多 | 37 | 埼玉 | 87 |
村上義弘 | 44 | 京都 | 73 |
村上博幸 | 39 | 京都 | 86 |
武田豊樹 | 44 | 茨城 | 88 |
清水裕友 | 25 | 山口 | 105 |
OUT | 村上義弘 | 武田豊樹 | 浅井康太 | 三谷竜生 |
IN | 佐藤慎太郎 | 郡司浩平 | 松浦悠士 | 中川誠一郎 |
2020年S級S班 | |||
名前 | 年齢 | 府県 | 期別 |
平原康多 | 38 | 埼玉 | 87 |
新田祐大 | 34 | 福島 | 90 |
脇本雄太 | 31 | 福井 | 94 |
清水裕友 | 26 | 山口 | 105 |
中川誠一郎 | 41 | 熊本 | 85 |
村上博幸 | 41 | 京都 | 86 |
佐藤慎太郎 | 43 | 福島 | 78 |
郡司浩平 | 30 | 神奈川 | 99 |
松浦悠士 | 29 | 広島 | 98 |
OUT | 中川誠一郎 | 村上博幸 |
IN | 和田健太郎 | 守澤太志 |
2021年S級S班 | |||
平原康多 | 39 | 埼玉 | 87 |
新田祐大 | 35 | 福島 | 90 |
脇本雄太 | 32 | 福井 | 94 |
清水裕友 | 27 | 山口 | 105 |
佐藤慎太郎 | 44 | 福島 | 78 |
郡司浩平 | 31 | 神奈川 | 99 |
松浦悠士 | 30 | 広島 | 98 |
守澤太志 | 36 | 秋田 | 96 |
和田健太郎 | 40 | 千葉 | 87 |
OUT | 脇本雄太 | 新田祐大 | 和田健太郎 |
IN | 古性優作 | 宿口陽一 | 吉田拓矢 |
2022年S級S班 | |||
平原康多 | 40 | 埼玉 | 87 |
清水裕友 | 28 | 山口 | 105 |
佐藤慎太郎 | 45 | 福島 | 78 |
郡司浩平 | 32 | 神奈川 | 99 |
松浦悠士 | 31 | 広島 | 98 |
守澤太志 | 37 | 秋田 | 96 |
古性優作 | 31 | 大阪 | 100 |
宿口陽一 | 37 | 埼玉 | 91 |
吉田拓矢 | 26 | 茨木 | 107 |
OUT | 宿口陽一 | 吉田拓矢 | 清水裕友 |
IN | 脇本雄太 | 新田祐大 | 新山響平 |
2023年S級S班 | |||
平原康多 | 41 | 埼玉 | 87 |
佐藤慎太郎 | 46 | 福島 | 78 |
郡司浩平 | 33 | 神奈川 | 99 |
松浦悠士 | 32 | 広島 | 98 |
古性優作 | 32 | 大阪 | 100 |
守澤太志 | 38 | 秋田 | 96 |
新田祐大 | 37 | 福島 | 90 |
脇本雄太 | 34 | 福井 | 94 |
新山響平 | 29 | 青森 | 107 |
毎年SS班は二人から三人が入れ替わるのがみてわかりますね。そして来年のSS班は大きくメンツが変わる可能性があります!!
10年間SS班に君臨している平原康多に赤信号
守澤太志、郡司浩平も危険な位置
守澤に関しては9月の地元開催『共同通信杯(G2)』の初日前のインタビューで『S班として走れる地元の特別は最後だと思う。共同杯を盛り上げられるように頑張りたい。』と自分の置かれている境遇を素直に口にしている。
更に脇本、新田、新山も賞金ランキングでの選出を狙える位置。
守澤と郡司も一発逆転のG1(寛仁親王牌・競輪祭)優勝か2着が必須になりそうだ。
佐藤慎太郎と松浦悠士は現段階では安泰の位置
一億円を現在突破している佐藤慎太郎。8800万の松浦悠士はかなり良い位置にいる。大ゴケしない限り賞金を積み重ねランキングはキープできるのではと予想。
怪我の状態が気になる脇本雄太
まとめ
とにかく今の競輪界は過渡期に入っている。
若手が続々と台頭してるのと、ライン重視の競輪から単騎自力の競輪に割り切る選手もかなり多く出てきてると思う。
分かりやすい例が山口拳矢、そして原田研太朗もラインと自力を使い分け一着に拘るレースをしているように見える。
さらに今ブレイクしている113期、眞杉匠、嘉永泰斗、松井宏佑。
このあたりの選手がSS班に食い込んでくる時代が来ていると私はみています。