第71回G1高松宮記念杯競輪:概要
- 開催日:2020年6月18日〜21日
- 開催場:和歌山競輪場
- 経歴:
- 特別競輪(GI)として正式に認定されたのは、昭和38年(1963年)5月、当初は男子選手の競走の他に女子選手の競走があったので、『高松宮および同妃賜杯』という名称で行われていた
平成10年(1998年)の第49回からは『高松宮記念杯』と改められ、それまでの6日制から4日制へと改められた
平成13年(2001年)度から『東西王座戦【GII】(高松宮記念杯競輪トライアル)』が設けられ、ここで高松宮記念杯競輪の優先出走権獲得を目指した競走が行われることとなった。
平成30年(2018年)度からは、より東西対抗戦という特色を生かし、これまで初日に行われていた青龍賞・白虎賞を特選(東)・特選(西)に変更し、2日目に、東西それぞれの初日特選1着から4着までの選手と一次予選の1着選手が進出する青龍賞・白虎賞が設定された。
また、準決勝戦のレース数が東西各1個レースから東西各2個レースに変更され、よりお客様に楽しんでいただけることを目指した概定番組となったのである
第71回G1高松宮記念杯競輪:展望情報
第70回高松宮記念杯が岸和田競輪場で開催される。勝ち上がり方式は昨年と同様に3日目の準決勝までは東日本地区と西日本地区に分かれて戦われる東西対抗戦だが、昨年のグランプリ覇者の佐藤慎太郎選手が出場する。
2020年にはいってからいまいち調子を上げ切れていない佐藤だが、大会でやっと調子を取り戻してくるのか注目していきたい。
また、高松宮記念杯競輪で2度のVに輝いている新田雄大選手にも注目したいところである。
最大の特徴:東西対抗形式。
3日目準決勝まで東日本地区と西日本地区に分かれて戦われる東西対抗形式。
勝ち上がり方式は昨年と同じく初日は東日本、西日本の特別選抜予選が1個ずつで、東日本の特別選抜予選で4着に入った4名と一次予選で1着になった5名が2日目の青龍賞へ、西日本も特別選抜予選の4名と一次予選の5名が2日目の白虎賞へ勝ち上がる。
3日目の準決勝は4個レースで、東日本は青龍賞の9名と二次予選3個レースで3着までに入った9名が準決勝2個レースに、西日本も白虎賞の9名と二次予選の9名が準決勝2個レースに振り分けられる。
そして東西それぞれの準決勝で2着までに入った8名と3着の1名が晴れて決勝進出と、他のGIよりも厳しい勝ち上がりシステムとなっている。
G1高松宮記念杯直近10年間の優勝者
- 2019年 岸和田競輪場 優勝 中川 誠一郎選手
- 2018年 岸和田競輪場 優勝 三谷 竜生選手
- 2017年 岸和田競輪場 優勝 新田 祐大選手
- 2016年 名古屋競輪場 優勝 新田 祐大選手
- 2015年 岸和田競輪場 優勝 武田 豊樹選手
- 2014年 宇都宮競輪場 優勝 稲川 翔選手
- 2013年 岸和田競輪場 優勝 成田 和也選手
- 2012年 函館競輪場 優勝 武田 豊樹選手
- 2011年 前橋競輪場 優勝 深谷 知広選手
G1高松宮記念杯2019優勝の中川誠一郎選手
中川誠一郎選手の年収,賞金額
- 2016年獲得賞金ランキング6位:92,338,000円
- 2017年獲得賞金ランキング40位:31,350,000円
- 2018年獲得賞金ランキング18位:42,251,000円
- 2019年獲得賞金ランキング4位:95,367,000円
中川誠一郎選手の競輪を目指したきっかけ
中学と高校はバスケットボールをやっていて、その理由もマンガ「スラムダンク」への憧れから。
スポーツの勉強がしたい!と思い大学受験したのだが、まさかの全大学不合格。
そんなときに競輪選手だった叔父(瀬口孝一郎さん)に、
「そんなにスポーツに携わりたいなら、(今からでも目指せる)競輪、やってみたら?」と言われて、自転車に乗り始める。
初めから英才教育で競輪を小さい頃から目指していた訳ではなかったことに驚きである。
今の成績を見ると血は受け継がれていると感じさせる。
競輪学校(現:日本競輪選手養成所)には、2回目の受験で合格した。
競輪選手になってからは、デビュー戦で完全優勝、3年連続でヤンググランプリにも出場して、自転車競技のナショナルチームにも選ばれるほど、若手の頃から頭角を表していた。
2019年競輪最高峰のエリート集団S級S班となった中川誠一郎選手はこれからが選手としても伸びていきそうな勢いである。
東西の特別選抜予選に出走予定の注目選手!
東日本特別選抜予選
- SS 新田祐大選手 福島/90期
- SS 郡司浩平選手 神奈川/99期
- SS 平原康多選手 埼玉/87期
- SS 佐藤慎太郎選手 福島/78期
- S1 和田健太郎選手 千葉/87期
- S1 諸橋 愛選手 新潟/79期
- S1 松井宏佑選手 神奈川/113期
- S1 小暮安由選手 群馬/92期
- S1 鈴木竜士選手 茨城/107期
西日本特別選抜予選
- SS 脇本雄太選手 福井/94期
- SS 松浦悠士選手 広島/98期
- SS 清水裕友選手 山口/105期
- SS 村上博幸選手 京都/86期
- SS 中川誠一郎選手 熊本/85期
- S1 浅井康太選手 三重/90期
- S1 山田英明選手 佐賀/89期
- S1 原田研太朗選手 徳島/98期
- S1 三谷竜生選手 奈良/101期
ナショナルチームからも7人が出走。
自転車トラック競技日本ナショナルチームからも、脇本雄太、新田祐大、松井宏佑、新山響平、高橋晋也、河端朋之、深谷知広の7人が出走予定となっている。
ナショナル仕込みの実力をGⅠレースで見せてくれるか注目したい。
和歌山競輪場バンク情報
和歌山競輪場は1949年12月に開設された。
開設記念競輪(GIII)『和歌山グランプリ』が開催され、2018年まで行われた開催2日目の二次予選シード優秀競走(第11レース)では世界遺産に認定された「熊野古道」にちなんで『熊野古道賞』の名称で行われた。
バンクは400mを使用している。
全国の競輪場の中で最後までクロソイド曲線のバンクを採用していたが、1999年のバンク全面改修工事の際にマッコーネル曲線に改修された。
現在のバンクはクセのない走りやすいバンクで、直線も比較的長いため、どの脚質の選手でも実力を存分に発揮できるバンクとなっている。
2コーナーからバック直線にかけての裏側に紀の川が流れており、河口付近に位置することから海風が入り込んでくる影響がある。