富山G3優勝稲垣裕之選手,開設69周年記念 瑞峰立山賞争奪戦

富山G32020/7/23~26瑞峰立山賞争奪戦:概要

競輪場の開設を記念して各競輪場で毎年度1回行われるG3競走であり、年(1〜12月)に約40節開催されている。
各競輪場ごとに呼び名があり、それぞれの地元で定着しているものが多く、福井競輪場で開催される富山競輪開設68周年記念瑞峰立山賞争奪戦である。

富山競輪開設69周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」が7月30日から開催される。
今回は中部、近畿地区の選手のみ参戦する、7車立、9R制の開催。33の富山バンクを舞台に繰り広げられるスピードバトルに注目だ。

6月からの「地区内あっせん」で今シリーズは中部、近畿の2地区による優勝争い。さらに新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、7車立、9R制の開催となる。

  • 出場資格:S級選手のうち108名が斡旋される。
    ホームバンクとする選手が多く斡旋される傾向にある。

富山G3瑞峰立山賞争奪戦歴代優勝者

  • 2019年  瑞峰立山賞争奪戦 松浦 悠士選手
  • 2018年  瑞峰立山賞争奪戦 浅井 康太選手
  • 2017年  瑞峰立山賞争奪戦 牛山 貴広選手
  • 2015年  瑞峰立山賞争奪戦 南 修二選手
  • 2014年  瑞峰立山賞争奪戦 金子 貴志選手
  • 2013年  瑞峰立山賞争奪戦 長塚 智広選手
  •  2012年  瑞峰立山賞争奪戦 渡邉 一成選手

富山G32020/7/23~26瑞峰立山賞争奪戦:展望情報

慣れない7車立のレースでも浅井康太は高い対応能力を見せてくれそうだ。

昨年は落車が多く、今年は8年間守り続けてきたS班の座から陥落。
今年も初戦の1月平記念で落車からのスタートとなったが、その後は2月静岡、4月高知に5月宇都宮と記念を3度優勝している。
当所は2年前に単騎で記念を優勝した実績もあるバンク。
タテ脚の鋭さや勝負強さは戻っており、自力でも番手でも中部勢の軸として近畿勢と対峙する。

吉田敏洋、竹内雄作が中部勢をリードする機動型だ。
吉田は6月当所が2カ月ぶりの実戦だった。
決勝こそ8着に敗れたが、勝ち上がりの走りからは2カ月間積み重ねた練習の成果は感じられた。
ここまでに実戦の感覚を取り戻せば、さらに良くなるだろう。
竹内は一歩ずつ復調の歩みを進めているし、舞台が4年前に共同通信社杯を制した富山という点も好材料。
7車でもレースの主導権は譲らない。

中部勢には金子貴志、志智俊夫に近藤龍徳と実績のある追い込み陣もそろっている。なかでも金子は6月四日市で深谷知の逃げをとらえるなど差し脚好調。
7車でよりスピードが求められるレース形態になれば、長年競技で培った経験が生きるはずだ。

富山G32020/7/23~26瑞峰立山賞争奪戦:レース結果

【9R=S級決勝】

1/吉田敏洋(S1・愛知85期)
2/村上博幸(SS・京都86期)
3/元砂勇雪(S2・奈良103期)
4/村田雅一(S2・兵庫90期)
5/稲垣裕之(S1・京都86期)
6/椎木尾拓哉(S1・和歌山93期)
7/松岡健介(S1・兵庫87期)

号砲一発、兵庫2車が前を取って、そのまま前受け。
74・1・25・36の細切れ戦で周回を重ねていく。

青板1センター過ぎから後方の元砂が上昇。

並びは36・25・1・73に入れ替わり、赤板突入。

2コーナーの下りを利用し、3番手から村上が踏み込む。

そして、村上が元砂を叩いたところで打鐘。

追い込み選手である村上の先行で最終HSを通過。

最終BS手前、稲垣が番手捲りを放つ。
椎木尾も元砂から切り替え、稲垣を追っていく。

そして、ゴール線まで稲垣が押し切っての1着。
2着に椎木尾、3着は6番手から追い上げた松岡となった。
稲垣は2016年10月の地元・向日町記念以来、通算7回目のG3制覇。

優勝/稲垣裕之(S1・京都86期)

博幸の気持ちがホンマに嬉しかったですね。
番手から出ていくタイミングの判断は難しかった。
これまで僕の後ろで博幸を我慢させてしまうことも多かったから。
博幸もなかなか思うように走れなかったでしょうし。
でも、前でいかせてくれと、シッカリ走ってくれた。
決勝に近畿6車が乗って、難しいところもあるけど、割り切っての力勝負。
近畿のみんなが力をつけた証し、これが近畿の層の厚さじゃないですか。
こういうレースができたことを嬉しく思う。
それと同時に、脇本君はじめ凄い選手は多いので、もっと僕も頑張らないと。
父の実家が富山なので、今日の優勝は父が喜んでくれていると思います。
7着/村上博幸(SS・京都86期)
やぶれかぶれ、目算なしにいった訳じゃないですよ。
健介なりがきて、そこへスイッチしてとも考えた。
せやけど、あれ以上、待っていたら被るやろうなって。
自分も残れるようにいったけど、そこは先行選手じゃないですからね(苦笑)。
苦しい時期が稲垣さんにもあって……でも、必死にやっているのは知っていますから。
稲垣さんの優勝は嬉しいですね。