2019年11月4日
防府G3(最終日)周防国府杯争奪戦
- 三谷竜生 (SS・奈良101期)
- 清水裕友 (SS・山口105期)
- 郡司浩平 (S1・神奈川99期)
- 内藤秀久 (S1・神奈川89期)
- 山田英明 (S1・佐賀89期)
- 佐藤友和 (S1・岩手88期)
- 渡部哲男 (S1・愛媛84期)
- 原田研太朗(S1・徳島98期)
- 吉澤純平 (S1・茨城101期)
号砲で渡部が飛び出し、3車ラインが前受けの正攻法。
287・1・34・6・5・9、単騎が4人の細切れ戦でレースは進んだ
青板突入を合図に、最後方の吉澤が前へ踏み、8番手にいた山田もその動きに乗った。
ゆっくり吉澤が清水を押さえ、主導権を握りにいく。
だが、赤板周回に入るところで郡司が内藤を引き連れての力勝負を呈して行った!!
郡司ー内藤ラインの後ろには佐藤が続き、3番手の位置を吉澤と取り合う。
郡司が後方を警戒しながらのスローペースで打鐘。
ここで9番手の位置から三谷が一気にカマシていく。
三谷が後続を大きく引き離して、残り1周回。
単騎で望んだ三谷選手の勝負勘が冴え渡る一瞬であった!!
会場が一気に盛り上がった!!
7番手からは地元記念連覇を狙う清水も捲りを放っていく。
三谷を追う郡司の牽制を受け、清水はなかなか乗り越えられない。
しかし、清水は粘って、最終HS手前で郡司を乗り越えた。
あとは7〜8車身、先をいく三谷を猛追。
ジリジリと、清水は三谷との差を詰める。
清水マークの原田も大外から伸び、最後の直線で3車のデッドヒート。
ゴール線手前で清水と原田が三谷をかわす。
清水と原田、どちらも目一杯にハンドルを投げた。
清水は原田に差されたと思い、原田の左腕を掴み、健闘を讃える。
であったが、1/8車輪の僅差で清水が先にゴール線に到達。
これにより清水が地元記念連覇、通算3回目のG3制覇が決まる。
2着に原田、3着は先行した三谷が残った。
周防国府杯争奪戦/優勝:清水裕友選手
三谷さんのカマシは頭にはありました。
最後は原田さんに差されたって、思いましたね。
三谷さんに追いつけるかどうかも半信半疑だったので。
でも、力を出し惜しむことはなかったので、2着でも仕方がないなと。
それで原田さんの手を上げたんですけど、確定板が出たら自分が優勝でした。「郡司さんのブロックは止まったっすね。あれがなければ、もうちょいスコンと行けたと思う。でも越えられて良かった。三谷さんに追いつくかも半信半疑だったし、地元じゃなければって感じの優勝でした」
赤パン(S級S班)になって、地元で走れるのは年に1回の記念しかないんで、結果だけを追い求めてきた。
それで気合で乗り越えることができた、心は折れなかった、地元のファンのみなさんの大声援のおかげです。今年はタイトルを獲るという目標がある、残りは競輪祭ですけど、休んでいる暇はない。
地元記念連覇で弾みをつけて、競輪祭に臨みたい。
清水は昨年に引き続き、バンク内にある防火水槽へ落とされるという”手荒い祝福”を受けた。
地元記念優勝は初のグランプリ出場を決めた昨年と同じ流れ。
「リズムは最高ですね」なら、最後の一戦で狙うのは悲願の初タイトルだ。
原田研太朗は8分の1輪届かずの2着。照れ臭そうにレースを振り返った。
「めっちゃ抜きに行ったけど、抜けなかった(苦笑)。でも、すごかった、あのスピードは。普段、体験せんスピードだった。(清水は三谷に)追いつくだろうなと思ったけど、そこまでのスピードがすごい。あれであそこ(8分の1輪差)まで行ってるんで悪くないけど、しびれましたね。援護という援護はできなかったけど、地元が優勝して良かったです」
最後は清水に飲み込まれてしまった三谷竜生だが、3着の結果にも見せ場はたっぷりだった。
「狙ってはないけど、タイミングがあればとは思っていた。あのペースなんで、タイミングもちょうどいいかなと。決まったかなと思いましたけどね」
今シリーズは抜群の動きで勝ち上がった郡司浩平だったが、三谷にカマされ、清水にも行かれてしまった。
「2分戦なんでね。清水もやっぱり獲りにくるだろうから、早め早めというよりタイミングを見て。ジャンで来なかったのでペースで駆けるつもりで行ったら、そこを一気に行かれた。しょうがないですね」
単騎でやりづらかったとはいえ、山田英明は9着大敗の結果に言葉は少ない。
「もう体力が残ってなかった。準決勝で出し切ってましたね。もう、何か…って感じ。難しかったです」
次回のグレードレースは11月7日~10日まで四日市競輪場で開設68周年記念「泗水杯争奪戦」が開催される!!
こちらも注目である!!