トゥーラGP2019開催
ロシア・トゥーラで行われている『トゥーラGP2019』の男子ケイリンには、日本から6人の選手が出場。
1周333mの屋外バンクを5周回で競われた。
勝ち上がり方
レースの勝ち上がりは、
ストレートだと1回戦→2回戦→準決勝→決勝の4回戦。
しかし1〜2回戦は敗者復活戦回りとなると、
1回戦→敗者復活戦→2回戦→敗者復活戦あり→準決勝→決勝の6回戦となる。
レース結果-男子ケイリン –
日本からは新田祐大、脇本雄太、河端朋之、深谷知広、雨谷一樹、今回が初国際大会出場の松井宏佑。
対する海外勢は、今期も短期登録制度で日本のケイリンを走るデニス・ドミトリエフ(ロシア)、2016ケイリン世界チャンピオンのヨアヒム・アイラース(ドイツ)、ワールドカップでは強豪のレンデル(リトアニア)などが出場した。
1回戦〜2回戦(敗者復活戦)
新田、深谷、松井の3人はストレートで準決勝まで勝ちあがり、脇本は2度の敗者復活戦を勝ち上がり、河端は2回戦の敗者復活戦を勝ち上がっての準決勝へと臨んだ。
雨谷は2回戦の敗者復活戦で河端、ドミトリエフ、アイラースらと対戦するが、6着。敗退が決まった。
準決勝
新田、河端、そしてドミトリエフが1組。脇本、深谷、松井が2組。決勝へ進めるのは各組上位3人のみ。
まずは1組、ここは残り1周付近で新田が大外から加速していき、それに河端も続いて2人でワンツーフィニッシュ。
決勝へと駒を進めた。ドミトリエフは勝ち上がりの3着に入ることが出来ず、7-12位決定戦へ。2組のレースでは深谷が勝ち上がりを逃してしまう。
残り1周を切った時点で脇本が先頭に出ると3番手に松井。そして深谷は最後尾で追走する。最終2コーナーを回り、加速していく深谷だが、最後は届かず4着で7-12位決定戦回りとなった。脇本はこのレースを1着、松井は3着として決勝進出を決めた。
決勝
男子ケイリンの決勝進出を果たしたのは河端、新田、脇本、松井、ドルンバッハ(ドイツ)、そしてポノマリョフ(カザフスタン)の6人。出走する6人のうち4人が日本人選手となった。
1周目を過ぎると脇本から始まって前の3人が隊列から離れ、再び1列となった時の並びは松井-河端-ドルンバッハ-新田-脇本-ポノマリョフの順に。
残り1周半となるところで、3番手のドルンバッハと5番手の脇本が同タイミングで加速を開始。
先頭に出たドルンバッハをかわして残り1周では先頭に踊り出たのは脇本。脇本をポノマリョフとドルンバッハが追うが、脇本が後続を突き放して1着でフィニッシュ。
1列棒状になった後続の順番は変わらずポノマリョフが2着、3着はドルンバッハ。4着には最後に追い上げを見せた河端、5着に松井、6着には新田という結果となった。
この結果、男子ケイリンの表彰台に上がったのは、優勝した脇本雄太、2位にポノマリョフ(カザフスタン)、3位にドルンバッハ(ドイツ)。
優勝した脇本は1回戦から計6本を走りながらも優勝するという鉄人ぶりを見せた。
レース結果-女子ケイリン-
日本からは昨シーズンのワールドカップ・世界選手権で活躍した小林優香と太田りゆが出場。対戦相手には2010年の世界チャンピオンのクルペツカイテ、強豪のグニデンコ(ロシア)、グラボッシュ(ドイツ)らが出場した。
1回戦
1回戦は小林が2着、太田が1着と難なく勝ち上がり、準決勝へ駒を進めた。
準決勝
準決勝では上位3人までが決勝進出の権利を手に入れる。
準決勝では同組となった小林と太田、そして強豪のグニデンコ。
レースは最終周回まで大きな動きを見せず小林が先頭、グニデンコが5番手、太田が6番手の最後尾でラスト1周へ。最終周回に入ると太田が一気に加速し、先頭へ。それに続いて上昇したのはグニデンコ。太田とグニデンコば後続を引き離してフィニッシュ。決勝進出を決めた。
決勝
決勝は太田、グニデンコ(ロシア)、フリードリッヒ(ドイツ)、ゴンチャロワ(ロシア)などの6人。
残り1周までは最後尾で仕掛け時を待つ太田だったが、最終周回に入り外から先頭を目指して加速する。
先頭はフリードリッヒ、続いてグニデンコ、そして並走して太田という並びで残り半周へ。しかし太田はここから前に出ることが出来ず、少しずつ後退していく。最終ストレートではフリードリッヒが前を譲らず逃げ切りフィニッシュ。2着にはグニデンコ、3着に太田という結果となった。
7-12位決定戦に回った小林は1着でフィニッシュ。最終成績を7位として初戦のケイリンを終えた。
女子ケイリンの最終結果は優勝がフリードリッヒ(ドイツ)、2位にグニデンコ(ロシア)、3位に太田。