久留米競輪G3/ガールズ決勝「国際自転車トラック競技支援競輪」

国際自転車トラック競技支援競輪決勝

1/阿竹智史選手(S1・徳島90期)
2/岡村 潤選手(S1・静岡86期)
3/菅田壱道選手(S1・宮城91期)
4/志村太賀選手(S1・山梨90期)
5/南 修二選手(S1・大阪88期)
6/久米康平選手(S2・徳島100期)
7/櫻井正孝選手(S1・宮城100期)
8/藤井栄二選手(S2・兵庫99期)
9/竹内 翼選手(S1・広島109期)

スタートで牽制があったものの、1/阿竹智史選手が出る形になった。
初手の隊列は961・732・85・4となってのスタート。

まずは7/櫻井正孝選手が上昇を開始し、赤板で9/竹内 翼選手を押さえて先頭に立つ。

赤板2コーナーから8/藤井栄二選手が一気にスパート。
打鐘で藤井を叩き切り、主導権を奪い返していった。

櫻井の先行で、最終HSは732・85・4・961で通過していく。

最終1コーナーで中団の藤井が捲りに出る。

車間を切って警戒していた菅田。
最終BSで藤井に合わせて、番手捲りで抜け出しを図る。

俊敏に切り替えた南が菅田を追う。

南も直線で詰め寄るが、3/菅田壱道選手がそのまま押し切って優勝した。
G3の優勝は2009年・久留米、2018年・大宮に次いで通算3回目となった。
2着は南、3着は単騎戦で近畿ラインの後位からレースを進めた志村が入線した。

結果、3-5-4 12.170円(40番人気)となった。

優勝/菅田壱道(S1・宮城91期)
今日は櫻井君に全部、任せていました。
作戦もなかったのですが、思った通りに櫻井君が動いてくれて、呼吸が合っていましたね。
瞬時の判断も良かったし、後ろで見ていても、本当に頼もしかったです。
自分も番手でやれることをやって、シッカリと櫻井の先行に応えようと。
番手からの仕掛け所は難しかったです。
最後も無我夢中で、全然、後ろの状況は分かっていませんでした。
でも、櫻井の先行を無駄にすることはできませんからね。
10年前はここの記念を自力で獲った。
だけど今回は後輩の思いもあったし、色々なものが乗っかって優勝できた。
一味違いますね。
このレースを北日本の後輩たちも見て、何かを感じ取ってくれたら嬉しいです。
とコメントしていた。
レース前の展望では、昨年は失格が相次ぎ、ペナルティで計3回の自粛欠場に泣いたが、G1(特別)2度の優出で大きな自信を掴み、更に信じてるトレーナーの教えで断食を強行、強靭な肉体を作ったのはこれ全て初グランプリを決めるためとの事。久留米は記念初優勝のバンクでもあり、優勝しか狙わない。といっていた。
有言実行する形となったレースであった。

国際自転車トラック競技支援競輪:ガールズ決勝

【11R=L級ガールズ決勝】

1/林真奈美(L1・福岡110期)
2/山口伊吹(L1・長崎116期)
3/太田りゆ(L1・埼玉112期)
4/石井寛子(L1・東京104期)
5/蓑田真璃(L1・千葉110期)
6/大谷杏奈(L1・愛知110期)
7/南円佳(L1・鹿児島116期)

展望情報

競輪レースは昨年8月以来、8ヶ月ぶりの参戦であった太田りゆ選手。
自転車競技の日本代表選手として、ワールドカップシリーズ、2月末には世界選手権に出場。
メダルこそ獲得ならなかったが、世界を相手に戦ってきた競技仕込みの脚力は抜群の選手である。

レース勘さえ問題なければ、優勝が期待できる選手であり、GⅢレース『国際自転車トラック競技支援競輪』は、どんなレースが繰り広げられるのか注目されていた。

主役は昨年の10月から走るレースは全て1・2着を1月の久留米、ダービーガールズコレクショントライアル迄続けた林真奈美(福岡)、大分県は日田市で生まれ育ち、ボートの世界で活躍した心やさしい大和撫子はガールズケイリンに参加するために久留米へ移籍、藤田剣次(85期)に弟子入り、児玉碧衣・大久保花梨・内村舞織等と切磋琢磨する事での急成長、先行・捲りの自力で狙うは3連勝。
対抗はガールズグランプリ2度優勝の強豪、梶田舞(栃木)、前々・自在を持ち味にして居り、実績・実力そして経験でV奪取。
力を付けた美人レーサー荒川ひかり(茨城)は前々勝負が持ち味。
116期在校1位の山口伊吹(長崎)は自力で将来が嘱望されてる大ホープ。
バレーボールで活躍した南円佳(鹿児島)も有力候補である。

スタートで6/大谷杏奈選手が出る形となり、隊列は誘導以下、6・2・1・7・4・3・5で整い、周回を重ねていく。
林、太田がそれぞれ前との車間を開けていくが、動きはないまま打鐘を迎えることなった。

打鐘後4コーナー、中団の7/南円佳選手がスパートして、主導権を奪いにいく。
南の仕掛けに対して、太田が追走するが、山口も飛びついていく。
最終2コーナーで太田が捲りを放ち、最終BSで南を捕えて先頭に立ち捲った太田を、林、石井が追走していく。

太田、林、石井の3者による横一列のゴール前勝負。
この接戦を1/8車輪差で太田が押し切っての優勝。
2着に石井、3着に林が入線した。

太田は2018年11月の京王閣以来、通算8回目のガールズケイリン優勝となった。

優勝/太田りゆ(L1・埼玉112期)
初手で前が南ちゃんだった。
連日、彼女は動いていたし、今日も動いてくれるのかなとは思っていました。
彼女が動いたらついていこうと思っていたんですけど。
伊吹ちゃんが飛びついたことで番手に入れなかったので、どうしようかな?と、一瞬、思いました。
でも、その時点で2コーナーくらいだったので。
並走して脚を使うよりもここからなら仕掛けたほうが良いなと。
必死にダッシュして、仕掛けました。
後ろに寛子さんがいるもの確認済み。
あそこから押し切れなかったら、自分の弱さ。
また、トレーニングするだけですから。
相手は胸を借りる先輩ですから、差されても仕方ないという気持ちで仕掛けました。
ゴールでは差されたなと思いましたよ(苦笑)。
真奈美さんが間に入っていなかったら、差されていたかも知れません。
でも、私も本当に勝ちたい気持ちが強かったので。
今後はまだ分かりませんが、コーチにもレースを多く走るように言われています。
これまでよりは顔を出すことが増えると思いますので、宜しくお願いします(笑)。