中本匠栄がG2初制覇‼共同通信社杯

中本匠栄がG2初制覇‼共同通信社杯

中本選手

中本匠栄がG2初制覇

やはり今回の共同通信社杯もドラマチックな展開が待っていた。
競輪の第36回共同通信社杯(G2)最終日は21日、静岡県の伊東温泉競輪場で決勝(2025メートル、6周)が行われ、デビュー11年目で33歳の伏兵、中本匠栄(熊本)が2分45秒5(上がり9秒5)でG3以上を初制覇し、優勝賞金2170万円を獲得した。
九州4車が残り2周まで先行した。2番手を進んだ山田英明(佐賀)が先頭でゴールしたが、終盤で吉沢純平(茨城)の落車を誘発したとして失格。2位入線の中本が1着に繰り上がった。2着は松浦悠士(広島)、3着は園田匠(福岡)。人気を集めた東京五輪代表の新田祐大(福島)、脇本雄太(福井)は4、7着に敗れた。
「うれしさよりも、山田(英明)さんの失格の方が大きいですね…。伊東では3年前に落車して、首の骨を折って、苦しい時期もありましたが、しっかりやってきて良かった。伊東には苦手意識がありました。これからは得意バンクと思って走ります。九州の先輩、後輩に助けられたし、これからも九州の先頭で頑張って、次は笑ってここ(表彰式)に立てるようにしたい。」
ライターのJEY
競輪学校(現競輪選手養成所)は6度目のトライで合格。
大けがに負けず、リハビリを乗り越えた苦労人が、ようやく日の当たる道を歩み始めました!
中本選手おめでとうございます!!

怪我から乗り越えての勝利

中本選手は17年にこの伊東温泉競輪場で頸椎(けいつい)骨折。選手生命の危機に陥った中本選手が、くしくも3年後の同じ日にG2初決勝で初優勝を手にしたのだ。
今大会の出場が決まるまでの3年間、伊東競輪のあっせんを回避してきた。「正直、走りたくなかった。でも、せっかくいただいたチャンスを無駄にはしたくなかった」。
勇気を振り絞って臨んだ。決勝12Rの九州勢4人は、東京五輪代表の脇本、新田、SS班の松浦といった格上相手に、ラインの「絆」で立ち向かった。山崎が脇本を全力で突っ張り、番手の山田が松浦、新田のまくりを食い止めた。
言わば山田選手との絆があったからこそ掴めた勝利だ。
ライターのJEY
山田が失格にならなければ、今年1番の大勝利でしたね!!
何はともあれ、熊本の中川以外の選手のビッグ優勝は久しぶりです。おめでとう中本選手!
九州勢の絆の強さをみさせ貰った!!

痛恨の1着失格山田英明

ビッグレース決勝での1着失格は、05年4月ふるさとダービー武雄(G2)の小野俊之以来、15年ぶり9例目となった。最終3角過ぎに新田祐大を押し上げ、後ろの吉沢純平を落車させた。GP出場を争う賞金ランク上位では唯一、決勝に進んだが、賞金加算はおろか後味の悪い敗戦となった。
「まだ気持ちの整理がつかない。結果論だけど、前に踏めば良かったんだろうけど…。あれをやらないと、(新田に)100%いかれていた。吉沢君には申し訳ない」と謝罪した。
ライターのJEY
山田選手!あれは仕方ないです!!あのブロックが無ければ九州勢の勝利は無かったかと!!

各選手レース後のコメント

「道中、内に詰まるよりは一番後ろからと思ったけど、失敗。1人は厳しいですね。しっかり対策しないと」と悔しそうに振り返った。しかし、リベンジの場はすぐに来る。次走も同じ短走路の前橋G1寛仁親王牌(10月15~18日)だ。
「英明さんに持ってこられた時、押し込めれば良かったけど…。でも、収穫はあった。残り2つのG1で頑張りたい。」
「いい形で脇本さんにスイッチできたんだけど…。でも、オール連対できたことには納得。」

決勝の配当

共同通信社2020決勝結果

ライターのJEY
脇本、新田、松浦が外れた事で三連単はかなり高配当になりましたね!!僕は外しました(泣)

100万車券も出た

共同通信社杯2020二日目
伊東温泉競輪場で行われている『第36回 共同通信社杯(GⅡ)』開催2日目(9月19日)第2レースにおいて、3連単払戻金が 1,002,490 円(4-8-6 490番人気)となり、3連単導入以後GIIでの最高払戻額となった。
これまでの GII開催記録は、2007年10月7日『第20回 共同通信社杯(向日町競輪場)』第12 レースで出た 960,010 円。
また、G1開催を含めると3番目の払戻額となる。なお、これは今年の特別競輪開催では初の100万円以上の払戻額。
ライターのJEY
今回も予想通りドラマチックな決勝になりました!怪我を乗り越えて、仲間との絆で勝ち取った中本選手おめでとうございます!!競輪プレスはこれからも応援していきます!!