競輪基本知識:コメントを分析し予想に生かせる能力を身につける!!

競輪選手コメントを読み解く!!

競輪プレス

競輪選手はレースの前日に必ずコメントを出す

わかっているようで意外としっかり見ている人は少なかったりするのだ。
しっかり予想のための情報の一つとして活用しよう!

先行や単騎になるであろう選手のコメントを読み解く!

番手に回るときに基本的なコメントは「○○君(さん)」「○○君(さん)目標」「○○君(さん)マーク」など。
これだけで「○○選手の番手に付きます」という意味になる。

「○○君(さん)に任せる(任せます)」「○○君(さん)に付けます」とまで言っていると、番手に付ききる意志を強めに感じさせてくれる。
ラインでワンツー決めてくれそうと予想できる。

「同県の○○君(さん)」「ラインの○○君(さん)へ」「もちろん○○君(さん)へ」にまでなると、同県ライン、同地区ラインのチームワークを感じられ、「○○君(さん)にしっかり」「○○君(さん)一本ですよ」とまで言い切っていたりすると、ラインのワンツーでそのままゴールを決めてくれそうで、二単の一点勝負したくなってしまうほどである。

「地元の○○君(さん)目標」には注意!

「他県で他地区なんですけど、地元でやる気マンマンの○○さんの番手が空いているようなので、付かせてもらってもいいですか……」といった、
遠慮がちな雰囲気を感じてしまって、繋がりが強い他のラインから狙った方が良いだろう。

「目標」という、いまいち本気度を感じられない言葉を使われると、特に…期待はできない。

これが「地元の○○君(さん)ジカ」や「地元の○○君(さん)のハコ」だと、うしろにびったりと引っ付きますという強い意志が感じられて、他県、他地区同士のラインでも買いたくなるが、出走表をよく見ると○○選手の番手に付く同県、同地区の選手がすでにいることが多い。

つまり番手を奪い合う“番手競り”をしますよという意思表示だったりするので、レースが一気にややこしくなるのだ。

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このときはどっちが番手を取り切るかというよりも、競り合って共につぶれたところにうしろから捲ってきた選手が2着に入る穴目を狙うのも面白い。

購入しないというのもいいだろう。

「うしろ」や「前」のという言葉の考え方

2番手ではなく3番手に付く場合は、
「●●(地区名)のうしろ」「●●(地区名)ライン3番手」「●●(地区名)勢へ」「●●(地区名)コンビ」などが一般的。
「●●(地区名)勢追走」「●●(地区名)両者を追走」というのもある。

これが「●●(地区名)のうしろになる」だったり、「●●(地区名)のうしろ回り」「●●(地区名)の三番手回り」とかだったりする場合、
3番手に回された感じがするため、そのラインでそのまんまの決着には疑問符が残る。

ただ、そのラインを引っ張る選手が「○○さんの前で戦う」という、自分の足がタレてもガンガン行く強い意志があれば話は別。

ちなみにこの「前」というのが競輪のコメントではくせ者

「○○さんの前で」ならば自力先行で行くということになるが、単に「前で」とか「前々」になると「前受け」という戦法を採るという意味になり、「レース中は前団に位置するけど、チャンスがあれば他のラインの番手を奪ったり、中団取って捲くるぞ」といった、自在戦法と考えられる。

追込主体の強いベテラン選手が同県、同地区の目標となる選手がおらず、ラインの頭で「前々」とかコメントしてくると、番手に飛びつく気マンマンという意思表示になるので、レースがとても難しくなる。
まあ、そこを読み切って展開予想通りに決まったときの気持ちよさは格別で、それもまた競輪の醍醐味でもある。

ガールズケイリンのコメント分析

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そもそもラインを組まないガールズケイリンでは「前々」というコメントは非常に多くなる。

強い選手は「自力で」「自在に」「自力自在」というコメントになる。
自分より実力の高い選手がいるのは明らかで、強い選手に乗って行きたいという場合は「前々自力」「前々自在」「前を取って」というコメントが自ずと多くなる。

「内枠を活かす」「好枠活かしたい」というのも前を取って、展開に合わせて有利な位置を取ろうということ。
「前々で臨機応変」ということと読み解ける。

一方、前が取れそうにない、外枠でうしろからのレースになりそうな選手は「取れた位置から」「動く人に乗って」「流れを見ながら」といったコメントになる。

ガールズケイリンはルール上、ラインが組めないが、強い選手のうしろに付いて風よけになってもらうという戦術は取れる。
後団から飛び出す強い選手に合わせて付いていくのは難しいが、前団で構えていれば飛びつきやすい戦術であると言える。

最近のガールズケイリンでは、この戦術で結果を残している選手が何人か出てきているので、「差」「マーク」の決まり手が多い選手が内枠に入って「前々」というコメントを出していたら、狙い目であることを覚えておこう。

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もちろん、素直な気持ちをそのままコメントする選手もいるが、へそ曲がりな選手もいる。

「この選手がこう言っているなら間違いない!」とか「この選手がこう言っているのなら、逆張り!」など、同じコメントでも選手ごとに違う受け取り方があることまで見えてくると、さらに競輪のおもしろさが深まる!!