もっとも予想しやすい公営競技とは?
競馬は最大で18頭立て。
ボートレースは6艇立て。
オートレースは8車立て。
対して競輪は「チャレンジ」「ガールズ」などで7車立てのレースが行われるが、基本は9車立てである。
選手や馬の実力差などの要素は度外視した単純計算でいえば、コマの数が最も少ないボートレースの的中確率が最も高くなる。
ボートレースで1着=単勝を当てるのは1/6。二連単なら1/6×1/5=1/30。三連単なら1/6×1/5×1/4=1/120。
オートレースで1着=単勝を当てるのは1/8。二連単なら1/8×1/7=1/56。三連単なら1/8×1/7×1/6=1/336。
競輪で1着=単勝を当てるのは1/9。二連単なら1/9×1/8=1/72。三連単なら1/9×1/8×1/7=1/504。
競馬で1着=単勝を当てるのは1/18。二連単なら1/18×1/17=1/306。三連単なら18×17×16=1/4896。
この数値だけ見れば、競輪は3番目に簡単。
言い方を変えれば2番目に難しいということになる。本当にそうなのでしょうか?
ラインがあるから競輪は予想しやすい
競輪は「ライン」というグループで走るのが基本である。
9車立ての場合、(1)から(9)の選手が……。
(1)(2)(3)-(4)(5)(6)-(7)(8)(9)
などというように、3つのグループに分かれて走るのが基本であり、これは他の公営競技では見られない特徴である。
ライン形成を確認した後、次に何を予想するかというと「最終的にどのラインが先頭になるか?」になる。
つまり3つのうち、先頭になるひとつを予想するのが最初になる。
ボートレースは6つの艇のうち、先頭に来るひとつを予想するのが最初。
対して競輪は3つのラインのうち、先頭に来るひとつを予想するのが最初。
これだけ見れば、競輪のほうが最初の予想は簡単に見えてくる。
さて、それでは(1)(2)(3)のラインが先頭に来ると予想したとしよう。
次に考えるのは、その3車のうち、どれが1着、2着、3着になるか?
最終コーナーを(1)(2)(3)の順で回ってきた場合、ほぼ(1)(2)(3)か(2)(1)(3)で決まる。
(1)がそのまま先頭でゴールするか、脚がたれて(疲れて)スピードが落ちたところを(2)に差されるかの2択となる。
「三分戦はスジで買え」という格言があるくらい、三分戦はスジ=ラインで決着する。
しかもライン3車の中では実力が1番低い選手が3番手になるのがセオリーなので、(3)が(1)や(2)の前にくることはほとんどない。
結果、ほぼほぼ(1)(2)(3)か(2)(1)(3)になるのだ。
つまり3つのライン(3通り)のうち、先頭になるひとつ「(1)(2)(3)」を予想したら、1着になるのは2通り「(1)か(2)」、二連単も2通り「(1)=(2)」、三連単も2通り「(1)(2)(3)か(2)(1)(3)」で予想可能。
まとめ 1/6で的中理論
競輪で1着=単勝を当てるのは1/3×1/2=1/6。二連単も1/3×1/2=1/6。三連単も1/3×1/2=1/6。
結果、公営競技も最も予想しやすいのは競輪なのです!
極論だということはわかっている。
奥がとてつもなく深い、競輪予想は“沼”
最もオーソドックスな三分戦のレースを探せば、あとは3つの塊=ラインの中で競走得点の高い人が属しているラインを選ぶだけで二連単で2通り、三連単でも2通りの予想が立つ。
一方で「三分戦じゃなくて、四分戦やコマ切れだったらどうするの?」だとか、「逆に二分戦は単純に2分の1で考えていいのか?」とか「ラインの中に地域は近いけど本来は別のラインにいるべき人が混ざっていたらどうするのか?」とか、難しく考えれば考えるほど、予想はいくらでも立てられるのも競輪なのである。
競輪予想を自分でするなら、沼にはまらない程度に予想をして欲しい!!