雨が降った時に車券は荒れるか?
それとも逆に堅くおさまるか?
44会場の内42会場が野外競輪場
日本には競輪場が全部で44施設
そのうち小倉競輪場や前橋競輪場のように室内のバンクで天候に影響を受けない施設もある。
しかし、ほとんどの競輪場は野外のバンク
さらに競輪場のバンクは、コンクリートまたはアスファルトで作られているので、多くの競輪場では、雨天時には滑りやすい。
また雨だけでなく風や気温も日によって異なるため車券を買う際にはそのようなことを考慮しなければ、レース中に大きな落車が起こる、思わぬトラブルで事前の予想とは全く異なる結果になる
ということになる可能性もある。
雨天時にはレースにどのような影響がでることが考えられるか
晴天時と雨天時のレースを比較した場合、雨天時のような悪天候の際には、晴天時とは環境が異なるため、雨や風が少なからずレースに影響を与える
路面(バンク)が滑りやすくなる
雨が降ることによって路面が滑りやすくなる。
そのため、走行中にタイヤを滑らせてしまい、落車する危険性も十分考慮しなければならない。
選手は落車を起こしたくない、または巻き込まれたくないと考えるため、重要なレース以外ではリスクを取らない選手が増えてくるだろう。
そこで、格下の選手がそのスキを狙い1発勝負を狙ってくるということも考えられる。
水しぶき、雨により視界が悪くなる
もう1つ考えられる影響として、雨の影響で視界が悪くなり、レースに影響を与えることが考えられる。
また、雨で視界が悪くなるだけではなく、前の選手が水しぶきを巻き上げ後ろに付く選手がその影響で視界を奪われる。
視界が悪くなると周囲の状況が読めずに接触して落車、タイミングを合わせられずに捲りや差しがうまくいかないという状況に陥るのである。
雨と風が合わさって思いがけないレース結果になる可能性
雨が降る悪天候の際には、雨だけでなく風が強く吹くこともあるため、風の影響もでてくる。
雨だけではなく、雨と風が組み合わさることで、レース結果にも大きな影響を与える可能性がある。
観戦している分にはあまり気にならない程度の風でも高速で走っている選手にとっては非常に大きな影響を与える。
さらに雨が組み合わさることによって落車やスリップなどが起こる確率が高くなり結果的に誰も予想していなかった結果になる可能性が高まるのである。
レース結果から見る天候の違い
1番人気の天候による違い:2車複
9車のレースでは、2車複の確率は1/36である。
雨の日のレースをランダムに5日間調べたところ、2車複の1,2番人気がくる確率は70%であった。
1/36という確率から考えても、そのうちの2つの買い目がくることが70%もある雨の日は堅くなりやすいと言えるだろう。
3連単万車券の天候による発生率
雨の日のレースをランダムに5日間調べたところ、3連単万車券は66レース中8本であった。
確率で言えば、88%が万車券になら無いと言える。
もう少したくさんのサンプルがあった方が信頼性は高いが、それでも無作為に選んだ別々の競輪場の結果がそれぞれ同じ傾向を示している事からある程度信用できる数値である。
雨なのに荒れ狂う日、晴れていても順当なレースばかりの日もある。
あくまで傾向でしか無いが、いつもと天候が違い時にこの知識がある事によってリスクを抑えて参加できるだろう!!
「落車事故」1回の重みを考えると無理はできない。
競輪選手もレーサーという仕事上、一番避けたいのは落車して負傷する事。
負けるのが嬉しい選手はいないと思うが、負けたとしても翌日のレースに乗る事は出来るし、体が無事であれば仕事も続ける事ができる。
しかし、雨の足元の悪い状況で無理に本命選手を倒しに行って、下手打って自分がスリップして落車でもしたら大変である。
運が悪ければ選手生命にも関わって来く怪我となることも少なく無いだろう。
そう考えてみれば、雨の日と晴れの日ではどちらが「本命選手とラインに徹底抗戦してやろう!」という気持ちになるかわかるだろう。
これがGPなどの一世一代の大勝負…とかなら、雨であろうが120%の力を出しに行く選手もいると思う。
そんな一世一代の大勝負を前に、浅井康太選手が落車事故を起こしてしまった。鎖骨、肋骨骨折手術すると伝えている。
雨の日のレースは、何があるかわからないが、比較的堅いレースになりやすいと覚えておいて欲しい。
不確定要素の多い雨の日は、無難にプロに任せるのも一つの手である。