史上初の記念競輪をナイター開催:四日市競輪場

四日市競輪開設68周年記念『泗水杯争奪戦』

【四日市】三重県の森智広四日市市長は30日の定例記者会見で、11月7―10日に開催する「四日市競輪開設68周年記念 泗水杯争奪戦」をナイター開催。

競輪プレス
四日市競輪で記念競輪をナイター開催するのは初。

同市は今年度からナイター競輪に特化した事業展開をしており、ミッドナイト競輪、GⅢナイターに続いて今回が第3弾である

今回の注目は、約2200人の競輪選手のうち9人しかいない「S級S班」の選手が、地元四日市の浅井康太選手を含め3人が出走
四日市競輪をホームバンクとする選手のうち、柴崎俊光淳の兄弟伊藤裕貴稔真の兄弟がダブル参戦する―など。

9―10日は、全国初の公営競技場公認Vチューバー「泗水美海しすいみう)」によるレース生中継を配信。

全国の競輪ファンやネットユーザーに楽しんでもらい、同競輪の活性化につなげる狙いである。
Vチューバーは「バーチャルYouTuber」の略で、動画配信を行うアニメーションキャラクターの総称。
市によると同様の配信を6月9日のGⅢナイターで行った際には、競輪カテゴリの配信では最多クラスの8万人を超える人が視聴。

「ナイターはネット投票が主で、今後は家でゆっくりしながら購入してもらうかたちが主になっていくと思う。Vチューバーの生中継は競輪に興味がない人にも見てもらい、秋の夜長の熱戦を楽しんでもらえれば」

競輪場は縁遠い人も多いと思うが、家族連れも楽しめる地域密着イベントを用意したので、気軽に足を運んでもらえるような試みである。

四日市競輪で初のナイターレース38億円の売り上げ見込み

四日市競輪は、2007年からナイター競輪を行い、インターネットで投票する人が増加するなどの環境に合わせて、今年度はナイター競輪に特化したレースを行っている。

記念レースでは、四日市市出身の浅井康太選手や最上位のランクに所属する選手などが出場し、地元の中学校の吹奏楽部の演奏会なども開かれる予定である。
四日市競輪の昨年度の一般会計への繰り出し金は、8年ぶりに2億円を超え、今回のナイター記念競輪では38億円の売り上げを見込んでいるようである。