黒沢征治選手のプロフィール

生年月日 1992/03/12
級班所属日 2020/07/01
今期得点 112.00
脚質 逃S級1班 2020/07/01
S級2班 特昇 2019/04/28
A級2班 特昇 2019/02/03
近未来の競輪界を背負う存在として期待される黒沢征治は、かつて最速152キロの速球を投げ、プロ野球のスカウトも注目した投手だった。
夢はプロのマウンドに立つことであったという。
小1で野球を始め、中3でチームのエースになり、常磐大高3年の時には茨城県予選でベスト16。
甲子園出場は叶わなかったものの充実感があったようだ。
高2の時に肩を痛めて投げられない時期があり、とにかく走り込み、その効果で急激に球速がアップし、常磐大3年の時に152キロを出すと、プロのスカウトからも声を掛けてもらえるようになった。
社会人でもっと力をつけてからドラフト指名を待とうと思い、あえてプロ志願は出さず、縁があったHondaに入社。
自分はスピードが売りだった一方で、コントロールが悪かった。
チームは都市対抗などで優勝争いをしていたが、自分はベンチを温めるばかり。ケガでもないのに出番がなく、悔しくきついだけの2年間。
結局、プロは夢に終わった。
「このままでは終われない。もやもやを晴らしたい。見返したい」。
そう思っていたころに出会ったのが競輪だった。
野球から競輪に転身して活躍している選手のことを、知人に教えてもらったことがきっかけ。
それまで自転車には全く縁がなかったけれど、埼玉・大宮競輪場にレースを見に行って「これしかない」と思ったという。
それからは父の大反対を強引に押し切って、約1年間、会社で3交代制のライン作業をこなしながら、ウエートトレーニングに励んだ。
野球での挫折があったからこそ頑張れたという。
競輪学校(現養成所)の入試には、元々自転車競技をやっていた人が受ける「技能」と、他競技をやってきた人の「適性」がある。
僕はもちろん「適性」組。
師匠の細沼健治さんを始め、先輩たちの指導のおかげもあって無事合格することができた。
当然だが、入学当初は同期の自転車エリートたちには全くついていけません。
でも、毎日欠かさず個人的に朝練をして、訓練では先頭で風を切る「先行」を常に心掛けていたら徐々に脚力もタイムも上がってきた。
卒業時に在校順位で(68人中)11位になれたのは自分でも驚きだったという。
投手はすごく孤独なもの。
マウンドで培った緊張への準備の仕方が、競輪でも応用できている気がします。最高峰であるG1レースにも出場できるようになってきたし、競輪選手になって本当に良かった。勝負の緊張感を味わえ、頑張りが結果として返ってくる職業です。
黒沢征治選手の友人,練習仲間
- 森田 優弥(埼 玉・113期)
- 野本 怜菜(埼 玉・114期)
- 小玉 勇一 (埼 玉・113期)
- 尾崎 悠生 (埼 玉・113期)
- 植原 琢也(埼 玉・113期)
- 田中 和磨(岡 山・113期)
- 安本 昇平(山 口・113期)
- 渡邉 直弥(静 岡・113期)
- 宮本 隼輔(山 口・113期)
1日の大半を共にする同期
森田優弥選手や、植原琢也選手と仲がよく、1日の大半を共にするという。
朝から一緒に練習して、終わったら一緒にご飯を食べて、ときには一緒に買い物へ行き、近場の温泉へ一緒に行ったりしている。
一人暮らしで自炊もしない黒沢征治さんなので、練習以外はだいたい選手仲間と過ごしているという。
黒沢征治選手の師匠
- 細沼 健治(埼 玉・89期)
黒沢征治選手の年収,賞金額
- 2020年獲得賞金ランキング圏外:8,871,000 円
- 2019年獲得賞金ランキング圏外:28,041,400 円
- 2018年獲得賞金ランキング圏外:27,352,000 円
通算135戦69勝、優勝11回。
通算獲得賞金2674万6700円
黒沢征治のプライベート
- 映画館での映画鑑賞
映画館の雰囲気は何歳になってもワクワクするし、あの巨大スクリーンで見たときの臨場感が好きです。
最近は「記憶にございません!」を見てきました。
おもしろかったので、オススメですよ!
- 無意識の天然行動
植原(琢也選手)とタピオカを飲みに行って、会計で「いきなり!ステーキの肉マイレージカード」を出していて、しばらく気付かないとか(笑)
クレジットカードを出したつもりだったんですけどね…店員さんが困った顔をしていました。
こんなようなことが、日常茶飯事です。
もう27歳ですからね。本当にちゃんとしないと…(笑)
黒沢征治選手の今後目標と魅力とは
いるだけで強くなった気分になれるような場所
出場選手全員から“強い選手だぞオーラ”が出ていて…その場にいるだけで、自分も強くなった気分になれるようでした。でも、まだまだ実力が足りなかったと実感したので、もっと力をつけて、ビッグレースで何度でも戦うことのできる選手になりたいと、心から思いました。
直近の目標は常にFⅠのレースで決勝に乗ることですが、それをだんだん大きなレースで設定できるようになりたいです
黒沢征治の今後の出走予定
- 西武園 F1 07/26~07/28
- 名古屋 オール 08/12~08/16
- 四日市 F1 08/29~08/31
球児からプロ野球選手を諦めて、新たにプロ選手として日々成長している黒沢征治選手から目が離せない。