2020年2月G1幕開けレース『全日本選抜競輪』
まずは競輪G1幕開けレースとして毎年2月に開催される「全日本選抜競輪」である。
正式名称は『読売新聞社杯全日本選抜競輪』で、第35回を迎える今年は2月8日から11日に豊橋競輪場で開催される。
1951年(昭和26年)に開催された、都道府県単位でチームを結成して個人優勝と団体優勝を争った特別競輪『全国都道府県対抗競輪』に端を発し、「全国8地区の成績上位者によって争われる」形になったのが略称「全日本選抜」である。
第1回は1985年(昭和60年)7月に前橋競輪場で開催された。
2013年(平成24年)より2月開催となり、以降G1幕開けレースとして定着した感がある。
昨年、第34回の優勝は中川誠一郎選手である。
2020年のグランプリの出場権を2月の時点で獲得できることは選手にとっても大きな心の余裕になる。
その後のレースにも調子を落とさずに出走できるため、出場する選手にとっては是が非でも取りに行きたいタイトルである。
2020年5月ダービー日本選手権競輪G1
3月は「1着回数上位者を中心に出場選考」されるG2の『ウィナーズカップ』(今年第4回は福井競輪場にて3月26日から29日の4日開催)で盛り上がるも4月はG1もG2もなくてちょっと寂しいなぁ……と思っているところで、
5月頭のゴールデンウィークにやってくるのが、通称「ダービー」である!!
競輪競技最高の格式を誇るレース『日本選手権競輪』が2020年5月に開催される。
今年の第74回は4年ぶり6度目となる静岡競輪場を舞台に5月5日から10日の期間で開催される
事実上の「競輪実力日本一決定戦」と言っても過言ではないほどに、毎年実力者揃いのG1レースとなっている。
1949年(昭和24年)に大阪住之江競輪場で第1回が開催された『全国争覇競輪』は、後に後楽園競輪場の名物レースとして親しまれた。
1964年(昭和39年)の第17回大会から今の名前に改められた後も、すべてのG1の中で最高峰と位置づけられている。
昨年の73回を制したのは脇本雄太選手であった。
2019年は公私共にいろいろとあり、グランプリ出場を逃してしまっている。2020年はなんとしても人一倍にグランプリ出場を狙っているに違いない。
今年は誰が実力ナンバーワンの称号を手にするのか注目である。
2020年6月「雨の宮杯」こと高松宮記念杯競輪G1
※画像は昨年のものになります。
6月梅雨の時期になっても、競輪界の盛り上がりは変わらない!!
「雨の宮杯」こと、『高松宮記念杯競輪』が今年の第71回は6月18日から21日の期間で、和歌山競輪場で開催される。
高松宮家との縁が深かった滋賀県大津市内の近江神宮。
その外苑に開設されていた大津びわこ競輪場で2010年(平成22年)までは開催されていた。
「東西対抗」の形をとっている「宮杯」。
昨年の第70回は西の中川誠一郎選手(熊本)が制したが、今年も西が勝つのか? それとも東が奪うのか?
他のグレードレースにはない、特殊なラインが組まれたりと普段見れないレース展開に注目したい!!
また、7月といえば「夏のナイター競輪ビッグレース」であるG2『サマーナイトフェスティバル』。
第16回となる今年はいわき平競輪場で7月10日から12日に開催される。
昨年の優勝者は、村上博幸選手であった。
競輪界上半期のグランプリは誰の手に……と、夜のお祭りで盛り上がった後は、世界のお祭りである!!
東京オリンピックケイリン決勝!!
『東京オリンピック』が7月24日から8月9日まで開催される。
- 女子ケイリン決勝は8月6日
- 男子ケイリン決勝は8月9日
競輪競技でも活躍するナショナルチームメンバーのメダル獲得を目撃しよう!!
2020年8月オールスター競輪G1
東京オリンピック後のG1最初のレース
※画像は昨年のものになります。
東京オリンピックが終わってすぐの8月12日から16日で開催される。
今年で第63回を迎える『オールスター競輪』が2019年と同じ名古屋競輪場で開催される。
ファン投票で出場選手が決まる「人気選手の競演」。
ガールズケイリンのファン投票『ガールズケイリン総選挙』による上位14名出場の『ガールズケイリンコレクション』も同時開催されるのでガールズレーサーファンも見逃せない大会となっている。
2019年の『ガールズケイリンコレクション』では、石井寛子選手が勝利した。
ちなみに2021年(令和3年)の第64回からはナイター開催になる予定ので、昼開催は今年最後になる。
昨年、第62回を制した新田祐大選手に続いて今年の栄冠を勝ち取る選手が気になるところである。
夏が終わり、秋になった9月はG2『共同通信杯競輪』開催。
「未来のスター選手を目指す登竜門」的大会は9月18日から21日まで伊東温泉競輪場が舞台となる。
2020年10月寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1
※画像は昨年のものになります。
10月には1990年(弊誌2年)の『世界選手権自転車競技大会・日本大会』の開催を記念して行われた『寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』が今年もおなじみ前橋競輪場で10月15日から18日に開催される。
「自転車競技で活躍している選手を中心に選抜される」この寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントである。
それとも昨年の第28回を制した村上博幸選手が連覇を果たすのか今から楽しみである。
2020年11月競輪祭G1そしてグランプリへ
※画像は昨年のものになります。
そして11月といえば、「競輪祭」である。
第62回『朝日新聞社杯競輪祭』は11月18日から23日の日程で開催される。
舞台はもちろん小倉競輪場である。
「小倉競輪祭」と呼ばれるように、唯一毎年開催地が固定されているG1レース。
競輪発祥の地である小倉競輪場で行われてこその競輪祭と言えるだろう!!
過去には「全日本競輪王戦」として開催されていたこともあり、優勝した者は「競輪王」の称号が与えられる。
昨年、第61回で競輪王となったのは松浦悠士選手である。今年は誰が王となるのか?注目していきたい!!
2020年12月グランプリGP
紹介した6つのG1をそれぞれ制した者たちと、賞金獲得額上位者を合わせた9名が12月30日に行われる「競輪界最高峰のレース」である『KEIRINグランプリ2020』に出場する。
昨年の2019年のグランプリでは、13年ぶり5度目の出場となった43歳のベテラン、佐藤慎太郎選手(福島)が4分5秒5(上がり11秒3)で初優勝を果たした。
賞金1億340万円を獲得し、年間獲得賞金1億8873万3400円で初の賞金王に輝いている。
2020年の競輪、令和2年の競輪も盛り上がりそうである。