西武園競輪第2回チャリ・ロト杯Fll8月4日~6日

西武園競輪第2回チャリ・ロト杯

8月4日(火)より西武園競輪では、「第2回チャリ・ロト杯【Fll】」が開催されている。

初日 9R 1番 渡邉 直弥(静岡・113期)
強靭な先行力を武器に活躍中の渡邉選手。
西武園バンクは初参戦。
イメージを尋ねると、「先行有利なバンク」と言い、渡邉選手にはピッタリ合う。
脚質は地脚で、長い距離を踏めるタイプ。
戦法は先行基本に流れの中での自力勝負。
レースでは「先行して、最終バックを取るレースをして、ラインで決める走り」を心掛けている。
練習は師匠の渡邉晴智(静岡73期)選手や兄の渡邉雄太(静岡105期)選手と一緒に街道での600mモガキ中心。冷静に力まず、積極的なレースをすることがテーマ。
渡邉選手の先行逃げ切りに期待。
初日 9R 5番 寺沼 将彦(東京・111期)
近況成績、抜群の安定感ある寺沼選手。
好調の要因を尋ねると「結婚して子供も生まれて、責任感が出来たことと弟2人が選手になり、弟達の活躍も刺激になっている」と言う。
西武園バンクは「捲りが効きづらいので、前々に攻める」とのこと。
戦法は先行基本に流れで何でもやるスタイルで、以前の徹底先行タイプから、戦法に幅が広がり落ち着いて走れている。
地区内斡旋により番手のレースも増えてきて、「だいぶ慣れてきた」と言う。レースでは「自分のやれることをやり、ラインで決める走り」を心掛けている。
練習はバンクモガキ中心に最近は街道乗り込みも始めた。「勝てるレースをする」ことが課題。寺沼選手の自力勝負に注目。
初日 8R 3番 後藤 悠(岩手・115期)
徹底先行で売り出し中の後藤選手。
師匠の佐藤友和(岩手88期)選手からは、「先行メインに走れ」の教えを守り、先行して力をつけてきた。
脚質はスプリンタータイプ。
戦法は先行基本に流れの中での自力勝負だが、今は先行に拘り、前々に攻める走りをしている。レースでは「しっかりと自力を出して、ラインで決める走り」を心掛けている。
まだ、1.2班戦の優勝はないが、特に意識はしておらず、先を見据えたレースをしている。
トップスピードの維持が課題。
後藤選手の先行逃げ切りに期待。
初日 2R 1番 奥井 迪(東京・106期)
パワフルな先行力が武器の奥井選手。
西武園バンクは過去6戦3Vと相性も良く、練習にも来ているので「走り慣れている」と言う。
前回取手から「乗り方を変えて、感じが良くなってきて、迷いなく新たな試みもやれている」と表情は明るい。
戦法は先行基本に流れの中での自力勝負。
レースでは「レースの流れに乗って、力まず、タイミング逃さず仕掛ける」ことを心掛けている。
練習は同期の高木真備(東京106期)選手と一緒に、バンクモガキとバイク誘導にウエイトトレーニング。
ガールズ上位陣と戦うには、トップスピードを上げることが課題。
奥井選手の先行逃げ切りに期待。

西武園競輪第2回チャリ・ロト杯:ガールズ展望

奥井迪(東京・106期)の機動力に期待する。
近況は上位陣との戦いに苦戦するシーンも見受けられるが、破壊力ある自力は今節NO1。以前の徹底先行タイプではなく、流れに応じた柔軟な走りも出来るようになり、
攻め幅も広がった。西武園は過去6戦3V準V2回と相性は良い
準ホームバンクでもあり、走り慣れている走路でアドバンテージもある。V候補筆頭に挙げる。

自力対抗格は地元の野本怜菜(埼玉・114期)。
積極的なレーススタイルで成績も安定している。
前回函館は注目ルーキー尾方真生(福岡・118期)と力勝負を演じ準V、敗れはしたが、内容のある走りを見せた。
西武園は過去3戦全て優出するも、まだ地元Vはない。悲願の地元Vを狙う。的確な位置取りと差し脚切れる

奈良岡彩子(青森・104期)もV候補の一角。
近況、優勝こそないが、6戦準V4回と安定感は抜群。西武園は前回昨年5月は外国人選手もいて、
本来の動きが見られず優出を逃したが、2016年8月V歴もありイメージは悪くない。好位確保からゴール前強襲し、好勝負に持ち込む。

捲りが主戦法の荒牧聖未(栃木・102期)も前々回静岡で、完全Vを飾り、西武園も2017年10月V、今年3月準Vと相性抜群で怖い存在。
地元戦はいつも好走する高橋梨香(埼玉・106期)の自在戦あたりまでが、争覇圏内に入ってくる。
最後に新人、岡本二菜(東京・118期)に注目したい。

在所成績第4位。
自転車競技歴もあり、ポテンシャルは高そうだ。
実戦デビュー2戦してまだ優出してないが、前回青森最終日では思い切りのいいカマシで逃げ切り勝ちと実力の片鱗を見せた。
実戦3戦目となる今節、レースにも慣れてくれば、実力的にもV争いに加わってきても不思議ではない。
実績とバンク特性から、奥井迪の機動力上位とみるが、地元の野本怜菜や新人岡本二菜が、力勝負を挑むと奈良岡彩子の差しや荒牧聖未の捲り一発が決まるか?

異色の経歴を持つルーキーの太友花(ふと・ゆうか、28=福島)に注目だ。

結婚間近が報じられた女優の山本美月と、明大農学部の同学年。実験を共にしたこともある。卒業後は声優、システムエンジニアを経験して、輪界に飛び込んできた。「自転車が好きだったんです。養成所時代は死ぬ気でやりましたね。卒業する頃には体力も追いついてきました」。

ただ、デビュー後はなかなか結果を残せていない。「うまく流れに乗れていないです。反省を踏まえて練習はしてるけど、もう少しかかりそうです」。予1・1Rで、まずはレースの流れに乗り、初の確定板入りを目指す。

西武園競輪場の基礎情報,バンク攻略

  • 西武鉄道西武園線西武園駅下車、徒歩1分。
  • 多摩湖線西武遊園地駅からは徒歩10分ほど。
    東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線新秋津駅より無料送迎バスを運行。

西武園競輪場の施設紹介

1950年(昭和25年)5月22日に開設。

開設当初は村山競輪場であったが、1954年(昭和29年)5月から西武園競輪場に名称を変更した。
記念競輪GIII)は毎年4月下旬に「ゴールド・ウイング賞」が開催されるのが恒例となっている。
駐車場: 隣接有料1195台(1000円/日)、周辺無料48台
入場料 :一般入場料100円 メインスタンド特観席1000円(場外開催時300円) ロイヤルルーム5000円

西武園競輪場は、市街地から著しく離れており、マイカー利用でないと非常に厳しい立地である。
最寄駅の津軽新城駅から約3.5kmあり、徒歩で行くことは厳しい。
なお、建物全体が高い位置から全周囲でバンクを包む一体型建築構造となっており、また走路の全周外側にポリカーボネート(透明板)が設置されているものの走路内側が数mほど大きく窪んでいるため風が内側に落ち込みやすい。

西武園競輪場のバンク・コース特徴

見なし直線距離 47.6m
センター部路面傾斜 29°26′54″
直線部路面傾斜 2°51′45″
ホーム幅員 11.0m
バック幅員 10.0m
センター幅員 7.5m

西武園競輪場コース周長は一周400m
比較的カントが浅く直線が短い。333mバンクに近い性格のバンクと言える競輪場である。

西武園競輪場決まり手

1着決まり手:【逃げ29%】・【擦り31%】・【差し40%】
2着決まり手:【逃げ19%】・【擦り14%】・【差し25%】・【マーク42%】

西武園競輪場まとめ

元々500mバンクで始まってから、400mへと改修され現在に至っている。旧バンクを基にしてあるためカントが緩くなっている。
このため1周400mの標準的なバンクだが、カントの緩さと直線の短さからか333mバンクのような性格を持っている。また、逃げ・先行タイプの選手が有利といわれている。