競輪G3広島ピースカップ12月12日~15日開催:展望情報

広島競輪G3ひろしまピースカップ「開設67周年記念」:概要

  • 開催日程
    2019年12月12日~15日の4日間
  • 開催場
    広島競輪場(チャリロトバンクひろしま)

地元記念連覇を目指す広島支部からは松浦悠士を急先鋒に大挙、9人が参戦。
一方の遠征陣も、SS班の平原康多、三谷章生、浅井康太を金看板に強豪が集結し、師走の広島バンクで激戦が予想される。

3度目の地元記念Vへ佐伯辰也選手(23)

佐伯辰也

氏名:佐伯辰也
府県:広島県
生年月日:1996年6月12日
期別:109期
級班:S級2班
脚質:逃身長:174.5cm
体重:74kg
肺活量:5620cc

2年前の6月に9連勝での級特昇を果たすと、昨年3月の福井での級初V
順調にステップアップしていたように思えた矢先、勝利の女神は試練を与えた。

同年8月富山の落車失格で鎖骨骨折。わずか1か月で戦線復帰したが、11月防府記念で2度目の落車失格での級残留は厳しくなってしまった。

それでも、若武者は逆境をバネに這い上がる。
「落車も続いて無理やり走っていたけど、今年の1月にあっせんしない処置で休むことができたので、体も戻ってきた。」と、ビッグレース初参戦となった今年の3月の大垣G2『ウィナーズカップ』では、2日目に逃げ切りで初勝利を上げるなど存在感を出してきた。

7月からは、A級に降級となってしまったが、たったの3ヶ月で再び特昇し、S級2班となった。

3度目の地元競輪にかける思い

過去2回とは重みが違う。
「初めての時は緊張しすぎて結果を残せず。」
「2度目の去年は、落車の影響もあって本調子にはなれなかった。」
しかし、今年は、今のところ怪我もなくこれているため言い訳はできない。

競輪プレス
不退転の決意で挑むようである。
どこかで見せ場を作りたい、印象づけられるようなレースをしたいと語っていたが、本心は決勝に勝ち進みたいようであった。

地元広島の注目選手!!

連覇を目指す松浦悠士選手

地元勢による17年ぶりの記念制覇はまだ記憶に新しいだろう!
立役者となった松浦悠士は今や押しも押し寄せぬ全国区のスターに成長した。

今年はビッグレースで4度目の優出に加えて6月取手、8月富山で記念2Vと獅子奮迅の活躍を果たした !!
位置を取ってのまくりだけではなく時には線香も披露するなど渡航距離が伸び、番手を回れば激しいブロックで別線の仕掛けを受け止めるなど、オールラウンダーとしての完成形に近づいてきている。

65周年を雪辱を狙う池田良選手

地元戦で無類の強さを誇る池田良選手は、65周年記念で1/4輪差で2着なってしまった。
年に一度の大舞台でなりふり構わず貪欲に勝ちにくるに違いない。

その他地元勢

初のS1として迎える吉本は、7月大垣記念の落車で鎖骨、肋骨、肩甲骨を骨折で3ヶ月の戦線離脱を余儀なくされた。
それでも10月の当地戦で復帰後即優出と意地を見せた。

同じく、西岡拓朗も8月岐阜の落車で鎖骨骨折となったが、復帰2戦目の10月の地元戦で優出と予行演習はバッチリである。

竹内翼は、けん引役としての期待が高まる。サッカーで培われた身体能力の高さがようやく開花。
雰囲気にのまれることなく、力を出し切れるかがカギを握る。

安定感を増した大川龍三は10月千葉記念松戸では3度も確定板に上がるなど、記念戦線でも目立ってきた。才迫開は7月防府、8月向日町と今期2V。
正規あっせんでは4年ぶりとなる地元記念に向けてモチベーションは高まっている。

石田洋秀は実に13年ぶりとなる記念参戦。
精神的支柱としての役割も求められそうである。

競輪プレス
それぞれの思惑を持って地元勢の中でも熾烈戦いが見られそうである。

広島競輪場のアクセス・基礎情報

  • クルマでのアクセス
    宇品ICより5分・無料駐車場1,297台分完備
  • 電車でのアクセス
    JR広島駅〜広島港より徒歩5分
  • タクシーでのアクセス
    広島駅より広島競輪場20分
  • バスでのアクセス
    広島バスセンター〜紙屋町東より徒歩5分

広島競輪場の施設紹介

現役時代に通算1188勝を挙げた古田泰久選手のメモリアル写真展のある多目的ルームや食堂が3箇所、喫茶店が1箇所がある。
その他、自転車のメカニックや展示スペース、 ゆっくり座ってくつろげる女性向け休憩所や、キッズルーム・ベビールームがあり、一日中、安心してすごせる仕様となっている。
また、古田泰久を称えて『古田泰久記念杯』が開催されている。

広島競輪場のイベント・マスコット

広島競輪場では、子供たちに競輪を知ってもらい楽しんでもらう為に様々な施設が設置されている。
エア遊具(ふわふわ)、キックバイクなどを常設したサイクルパークや、子供向けに足で蹴って進む「キッズバイク」を使ったレースが開催。
年齢別にクラス分けがあり競輪さながらの激闘が繰り広げられている。

広島競輪場では、2015年にオリジナルマスコット『ひろしまぴーすけ』が登場

広島競輪場のバンク・コース特徴

見なし直線距離 57.9m
センター部路面傾斜 30°47′34″
直線部路面傾斜 3°26′1″
ホーム幅員 10.5m
バック幅員 8.5m
センター幅員 7.3m

広島競輪場のバンクは、1周400メートル。

1994年のアジア大会の際に大規模な改修が行われ、クセのないバンクと有名。
直線も長いため、脚質による有利不利は少ないが、直線では中バンクより外がよく伸びる傾向がある。選手の間では「重いバンク」といわれている。
海に近い場所に所在しており、ホームスタンド側の数百メートル南方は海岸となっている。

広島競輪場決まり手

1着決まり手:【逃げ19%】・【擦り34%】・【差し47%】
2着決まり手:【逃げ17%】・【擦り17%】・【差し25%】・【マーク41%】

競輪プレス
重いバンクと言われる広島競輪場であるが、地元の佐伯選手にとっては全く持って問題ないだろう。

ここで3度目の正直となる、優勝を飾るか楽しみである。