117期山口拳矢選手のプロフィール
級班所属日 2020/03/25
今期得点 79.66
次期級班 A級3班
脚質 逃A級3班 2020/03/25
■身長・体重・体力等
星座 | 九星 | 血液型 |
水瓶座 | 五黄 | A |
身長 | 体重 | 胸囲 |
166.7cm | 70.2kg | 90.0cm |
太股 | 背筋力 | 肺活量 |
61.5cm | 154.0kg | – |
競輪学校時代の成績
受験区分 | 競輪学校1着回数 |
技能 | 32回 |
競輪学校2着回数 | 競輪学校3着回数 |
12回 | 5回 |
競輪学校着外回数 | 競輪学校順位 |
13回 | 2位 |
卒業記念レース | |
1 1 (4) | |
200mタイム | 400mタイム |
0分10秒87 | 0分22秒06 |
1000mタイム | 最高速度 |
1分06秒18 | 65.2km/h |
ダッシュ力 | 持続時間 |
6.99秒 | 14.49秒 |
表彰 | |
ゴールデンキャップ賞 |
5月10日に静岡県伊豆市で行われた日本競輪学校の入学式第117回生の名簿に山口幸二(62期/現・競輪解説者)の次男が117回生として競輪学校に入学する。
山口幸二と言えば「ヤマコウ」の愛称で多くのファンに愛され、選手会の岐阜支部長という激務をこなしながらKEIRINグランプリを制した。
抜群の追走技術と鋭い差し脚を武器に長年S級の上位で活躍した名選手である。
世界選手権スプリント10連覇の「V10(ブイテン)」こと中野浩一も両親を競輪選手に持つサラブレッド選手であるし、山口幸二自身も父(山口啓)の背中を追いかけて選手を志したように競輪界に“二世選手”は珍しい話ではない。
しかし、あの山口幸二の息子が選手になるのであれば誰もが将来を楽しみにしたくもなるだろう。
“ロサンゼルスの超特急”と呼ばれた坂本勉(54期/引退)の息子、坂本貴史(94期)のようにジュニア時代から自転車部に所属しアジア自転車競技選手権大会でメダルを獲得するなど輝かしい実績を引っ提げて競輪学校に入学するエリートコースとは真逆で、拳矢が競輪への挑戦を決めたのは東京で大学生をしていたときのことである。
「なんとなく、ずっとなろうかなって気持ちはあった」という競輪の世界に、すでに挑戦を始めていた2歳上の兄(聖矢)のひたむきな姿を見て、その気持ちは「本気でなりたい」へ変わったという。
117期山口拳矢選手の同期
- 井上昌己選手(長崎)
- 村上博幸選手(京都)
117期山口拳矢選手の縁故
- 山口啓(7期)
- 山口幸二(62期)
- 山口聖矢(115期)
117期山口拳矢選手の師匠
- 師匠:山口富生選手(岐 阜・68期)
岐阜県大垣市出身。
岐阜県立大垣工業高等学校卒業。
日本競輪学校第68期生。
日本競輪選手会岐阜支部所属。
ホームバンクは大垣競輪場。
2002年6月2日に行われた高松宮記念杯競輪決勝で、山田裕仁の捲りに乗ってGI初制覇。
兄の幸二は1998年のオールスター競輪を優勝しており、兄弟揃ってのGI制覇となったが、競輪では藤巻昇・清志兄弟に次ぐ、史上2例目の快挙であった。
当初叔父として2人が選手を目指す事に全力で反対した。
富生「ずっと選手を目指して自転車競技をやっていたのであれば“おう、頑張れよ”って受け入れたけど、特に次男の方はゆるいサッカー部に入っていたくらいでちゃんとした運動もやって来ていなかったからね」
偉大な父山口幸二さん“拳矢の父親”と、呼ばれるようになったら最高
長男に続いて、次男の競輪挑戦を聞き受けた父(幸二)は自身も二世選手として、そして現役時代にも偉大な選手を父に持つ二世選手の苦悩も目の当たりにしてきた。
山口幸二「もっと本気でなりたいって人が沢山いる中で、不純な志望動機でしょ。でも、自分もそうだったから。高校卒業してどうしようかな、親父と同じ競輪選手になろうかなってくらいの気持ちだった。だから2人に相談されたときも反対はしなかったけど、“本気なのか?”とだけは確認した」
実弟の山口富生(68期)にも「山口幸二の弟と呼ばれるようではダメ。俺のことを山口富生の兄貴と呼ばせるようにしろ」と、厳しく接して実際に富生がG1を獲りその言葉に応えた。
「最初は俺の息子と言うことで注目を浴びるし、当面は苦しい思いをするだろうけど、乗り越えて欲しい。山口拳矢という一人の選手としてファンに見てもらえるようになって欲しいし“拳矢の父親”と、呼ばれるようになったら最高やろな」と語っている。
父(幸二)が引退後の進路が決まっていたため、練習は現役の実弟(山口富生)に任せたという。
自転車経験1年未満の山口拳矢選手の苦しい1年
秋の試験直前に選手を目指し始めたため、周りは間に合わないと思っていた試験であったが、受験者数約300人のうち合格者約80人に滑り込んだ“持っている男”なのだ。
金髪アゴヒゲ時代を経て、入学式に向けて綺麗に刈った坊主姿は父(幸二)の競輪学校入学の写真と瓜二つ。
「“もう来るな”って、叱られた次の日でも拳矢は何事もなかったかのように『おはようございます』って、声をかけてくるんですよ。自分はいつまでも引きずって落ち込んでいたけど」
と、兄弟子にあたる竹内雄作は“最初から大物ぶりが凄かった”と笑って話す。明るい性格と軽快なトークも父親譲りだ。
「練習をすればするほど、身近にいた父や叔父、山田裕仁さん(現・競輪評論家)たちの凄さを知りました」
競輪に深く入れ込むことでさらに父たちの偉大さを知る。
来春3月の卒業式までの10か月間は肉体的、精神的にも20年余りの人生の中で最も苦しい期間になるだろう。
ただ、自転車経験1年未満の彼が地元を離れ、ただひたすら競輪に向き合うこの時間はかけがえのないものになるだろう。
117期山口拳矢選手の今後の出走予定
- 豊橋 F2 08/19~08/21
オッズパーク賞争奪戦
山口拳矢 11連勝で4連続完全V王手/四日市ミッド
山口拳矢(24=岐阜)がルーキーシリーズから無傷の11連勝を飾り、4場所連続、本格デビュー後は2場所連続の完全Vに王手をかけた。チャレンジ準決4Rは、いったん渡辺大剛に突っ張られたが、慌てず3番手を確保。
本格デビュー5戦目で早くも3度目の連係となった服部正継を連れ、最終ホーム手前で仕掛けると、2車で後続を引き離したまま押し切った。
「レースは見えていました」と、位置取りや仕掛けどころの的確さが光る。
決勝8Rに向けては「自力で考えて走りたい。
また優勝できるように頑張ります」と力を込めた。