G1豊橋全日本選抜競輪:概要
- 日程:2020年2月8日〜11日
- 開催地:豊橋競艇場
- 優勝賞金:3000万円
G1全日本選抜競輪とは
都道府県単位でチームを結成して各種目別に個人優勝と団体優勝を争った特別競輪、『全国都道府県対抗競輪』。
その後名称を『全国都道府県選抜競輪』と改める等の変更はあったものの、昭和26(1951)年の第1回(大宮)から毎年全国各競輪場の持ち回りで開催されてきた。
しかし、昭和44(1969)年8月に甲子園競輪場で開催予定だった『第26回全国都道府県選抜競輪』が地元住民の猛烈な反対運動にあい、開催10日前に中止。
昭和30年代から40年代当時は普通開催でさえも車券売上高が増加し、場内はファンであふれかえるといった状況で、どこの競輪場でも万一の事故を懸念して特別競輪の開催を躊躇するような雰囲気があった。
慎重な検討を重ねて誕生したのが、全国を8地区に分けた地区ごとの成績上位者によって争われている『全日本選抜競輪』である。
第1回は昭和60(1985)年7月、前橋競輪場で開催され、当初は6日制で行われていたが、平成7(1995)年第11回大会時に4日制に改められ、現在に至る。
第17回の平成13年から、グレード制導入によって【GI】に格付けされるとともに読売新聞社より社杯が授与されて名称を『読売新聞社杯全日本選抜競輪【GI】』と改めて実施している。
G1全日本選抜競輪:出場選手選抜方法
読売新聞社杯全日本選抜競輪の出場選手は、各都道府県において最も成績を残している選手を中心に選抜される。
毎回若干変更・修正されるものの、概ね以下の資格順位により正選手108名、補欠選手8名を選抜。
- 選考期間…前年6月~11月(6ヶ月)、選考月…12月最低出走回数…24出走
- S級S班在籍者
- 過去3回以上優勝した者
- 開催時S級1班在籍選手のうち47都道府県それぞれにおいて平均競走得点1位の者
- 全国を8つに分けた地区毎の平均競走得点1〜3位の者
- 正選手のうち、S級S班在籍者と平均競走得点上位者の合計27名については、特別選抜予選に出走できる。
各都道府県の得点1位を集めた今大会。
まさしく全日本選抜というにふさわしい選出方法となっている。
G1全日本選抜競輪:過去10年間の優勝選手
開催回 | 開催年 | 開催場 | 優勝者 | 府県 |
---|---|---|---|---|
34回 | 2019年(平成31年) | 別府 | 中川 誠一郎 | 熊本 |
33回 | 2018年(平成30年) | 四日市 | 新田 祐大 | 福島 |
32回 | 2017年(平成29年) | 取手 | 平原 康多 | 埼玉 |
31回 | 2016年(平成28年) | 久留米 | 渡邉 一成 | 福島 |
30回 | 2015年(平成27年) | 静岡 | 山崎 芳仁 | 福島 |
29回 | 2014年(平成26年) | 高松 | 村上 博幸 | 京都 |
28回 | 2013年(平成25年) | 松山 | 平原 康多 | 埼玉 |
27回 | 2011年(平成23年) | 岸和田 | 伏見 俊昭 | 福島 |
26回 | 2010年(平成22年) | 宇都宮 | 佐藤 友和 | 岩手 |
25回 | 2009年(平成21年) | 大垣 | 山崎 芳仁 | 福島 |
G1全日本選抜競輪:総注目選手
令和初G1で2020年GPの切符を手にする選手は誰だ!
全日本選抜競輪は初のGI開催となる豊橋競輪場が舞台。
いち早くGP切符を手にするべくトップスターがしのぎを削る。
期待を集めるのは地元中部勢。
充実期を迎えた柴崎淳、実績で群を抜く浅井康太の三重コンビを軸にホームで気合の金子貴志、総力戦で臨む吉田敏洋ががっちりスクラムを組んで。 GP王者の佐藤慎太郎を中心に好メンバーを揃える北日本勢。山崎芳仁、渡邉一成、小松崎大地、新山響平、菅田壱道と機動力の充実度は相変わらず。
佐藤、成田和也が上手くリードして結束する。
安定感なら平原康多。吉澤純平、鈴木竜士、吉田拓矢、木暮安由、諸橋愛との関東連係から確実に優勝争いに参戦。
時の勢いは中四国勢。
松浦悠士、清水裕友のS班コンビに原田研太朗、太田竜馬の徳島コンビ、ヤングGPを制した松本貴治まで上昇気流。
連覇を狙う中川誠一郎が率いる九州勢は園田匠、山田英明、井上昌己に復帰する山崎賢人にも注目。
南関からは新S班の郡司浩平に和田健太郎、和田真久留、松井宏佑、渡邉雄太ら。 村上博幸、義弘兄弟が三谷竜生、稲毛健太、古性優作を牽引の近畿勢も見逃せぬ。
- 金子貴志選手
地元ベテランの存在感
豊橋競輪界を長年支えてきた第一人者。いよいよ迎える初の地元GIに気合は人一倍のはず。依然として自力を兼備する決め脚はトップクラスを維持。場内の声援を自らの力に変え開催を盛り上げる激走に期待。 - 松浦悠士選手
飛躍を続ける新競輪王
競輪祭で初のGI制覇を達成してグランプリレーサーの仲間入り。壁を破って名実ともに競輪界トップの地位へ登り詰めた。
自力から追込みまでハイレベルにこなす総合力は屈指の存在。GI連覇へ気迫の攻めを。 - 佐藤慎太郎選手
今年はグランプリ王者として1番車を背負う。
一級品のマーク捌きと差し脚を発揮してファンの期待に応える走りみせる。 - 平原康多選手
屈指のオールラウンダーとして君臨。
どんな展開にも対応できる攻めで安定感は抜群。大舞台に強く経験と技を魅せる。 - 中川誠一郎選手
昨年は全日本選抜と高松宮記念杯のGIを2度制覇して競輪界をリード。爆発的な捲り脚は健在。勝負強さも兼備える。 - 郡司浩平選手
力強さが増し着実にパワーアップ。昨年はGPに出場。南関のエース格として自力自在戦で今年は初のGI制覇に燃える。 - 村上博幸選手
昨年は寛仁親王牌とサマーナイトを制しベテランの味を発揮。
シャープな決め脚も復活して貫禄の立ち廻りをみせる。
豊橋競輪のバンク・コース特徴
- 豊橋競輪場のアクセス・基礎情報
無料バスのご案内
(電車・バスのご案内) JR豊橋駅東口側ペデストリアンデッキ突き当たり下のローソン前から無料バスで15分
路面電車「競輪場前」電停下車、徒歩約8分
お車でのご案内 名古屋方面からの場合
東名高速道路「豊川インター」下車、約30分
東京方面からの場合
東名高速道路「三ケ日インター」下車、約30分
駐車場 無料駐車場1,300台
見なし直線距離 | 60.3m |
センター部路面傾斜 | 33°5022″ |
直線部路面傾斜 | 2°17′26″ |
ホーム幅員 | 10.3m |
バック幅員 | 9.3m |
センター幅員 | 7.8m |
豊橋競輪場は400mを使用しています。
冬期‐春期にかけて、バックストレッチ側では向かい風となることが多い。
クセがなく、先行選手は走りやすいバンク。直線が結構長く、先行が駆かっていても2角から出て行けば捲りも決まり安いと言える。
豊橋競輪場の決まり手
1着決まり手:【逃げ22%】・【擦り32%】・【差し46%】
2着決まり手:【逃げ17%】・【擦り18%】・【差し28%】・【マーク37%】
期待を集めている地元中部勢がどんな走りを見せてくれるのか注目である。
令和2年初のG1の開催であり、すでに年末に行われるグランプリの選考も兼ねている!!
2019年グランプリで優勝した佐藤選手はしっかりと休養をとっての今大会である。
注目選手が多数参戦する全日本選抜競輪に注目である。