大会2連覇清水裕友選手/立川G3開設68周年記念鳳凰賞典レース優勝戦

立川G3開設68周年記念鳳凰賞典レース優勝戦

2020年1度目のG3:鳳凰賞典レース
開催競輪場:立川競輪
開催期間:2020年1月4日〜7日

2020年始めてのG3は、2019年KEIRINグランプリが開催された立川競輪場で行われた。

鳳凰賞典レース最終日12R S級決勝

  • 1車:平原康多選手(SS・埼玉87期)
    埼玉県 1982/06/11 37歳
    87期 S級S班 2013/12/27 S級S班 両 117.00
  • 2車:清水裕友選手(SS・山口105期)
    山口県 1994/11/09 25歳
    105期 S級S班 2018/12/27 S級S班 逃 115.50
  • 3車:諸橋愛選手(S1・新潟79期)
    新潟県 1977/07/21 42歳
    79期 S級1班 2018/12/27 – 追 116.00
  • 4車:福田知也選手(S1・神奈川88期)
    神奈川県 1982/08/29 37歳
    88期 S級1班 2019/01/01 – 追 111.50
  • 5車:朝倉佳弘選手(S1・東京90期)
    東京都 1980/11/03 39歳
    90期 S級1班 2018/07/01 – 追 110.50
  • 6車:佐々木豪選手(S1・愛媛109期)
    愛媛県 1996/03/16 23歳
    109期 S級1班 2019/01/01 – 逃 111.50
  • 7車:吉田拓矢選手(S1・茨城107期)
    茨城県 1995/05/07 24歳
    107期 S級1班 2017/01/01 – 逃 111.50
  • 8車:河村雅章選手(S2・東京92期)
    東京都 1983/04/21 36歳
    92期 S級2班 2018/07/01 – 両 114.50
  • 9車:佐々木雄一選手(S1・福島83期)
    福島県 1980/01/03 40歳
    83期 S級1班 2020/01/01 – 追 114.50

号砲と共に、内枠の1車:平原康多選手、2車:清水裕友選手、3車:諸橋愛選手が飛び出していく。

SSの2人に覆いかぶさる形で、S1の3車:諸橋愛選手がスタートのライン争いを優位にした。

3車の諸橋愛選手が前を取り切った形となり、734・185・629で並びが整っての三分戦でレースはスタートした。

2車の清水裕友選手は、6車の佐々木豪選手を前に戦況を窺えるポジションでレースを俯瞰する形である。

青板の第2センター過ぎ、後方から佐々木豪選手が徐々に上昇していく。

中団の平原康多選手もその動きに反応して、前へ踏んでいく。

そして、赤板突入と同時に、一気に佐々木豪選手がスパートをかける。

佐々木豪選手の踏み出しは凄まじく、ライン3番手の佐々木雄一が離れてしまう程であった。
2車の清水裕友選手は、番手としてきっちりと平原選手を牽制しながら、戦況を自分有利へと作っている。

佐々木雄一選手がラインに追いついたところで打鐘を迎える。
清水裕友選手が後方の動きを見ているのがわかる。

629・185・734の一本棒となって、佐々木豪選手の主導権のまま残り1周回に入っていく。

清水裕友選手は車間を切って、最終第1センターから第2コーナーを通過していく。

最終BS、2車の清水裕友選手が番手捲りを放っていき、1車の平原康多選手も追撃していく。

最終第4コーナーから1車の平原康多選手が勢い良く伸びたが、清水が押し切って1着でゴール

猛追及ばずに平原が2着、平原マークの河村が佐々木雄一をかわして3着となった。

734車の吉田拓矢選手、諸橋愛選手、福田知也選手は、後方から何もすることができなかった。
スタート直後は、レースの主導権を握っていたが、逃げの7車の吉田拓矢選手が全く伸びてこなかった。

早め早めの仕掛けで行けなかったことは、今後の課題となりそうである。

競輪プレス
清水選手にとっては立川記念連覇、通算4度目のG3制覇となった。
(*地元・防府記念連覇、立川記念連覇の計4回)

優勝:清水裕友選手のコメント

清水庄平選手競輪かっこいいイケメン

佐々木豪がとても気持ちの入った先行をしてくれましたね。

自分もついていてキツかったです。
中団に平原さんがいるのは分かっていたので、ミスは一つも許されない。
飲み込まれてしまうので、全く余裕はありませんでした。

平原さんに横に並ばれてからでは遅いので、豪には悪かったんですけど、そこはシビアに踏ませて貰った。
ゴールもビジョンでVTRを確認するまでは分かりませんでしたね。
1年の最初に良いスタートが切れた。
でも、昨年はインフルエンザになって、全日本選抜の落車で骨折……1年、長かった。
今年はS班として責任を持って、1年間、息切れしないようにシッカリ走りたい。
当然、G1を獲ることが目標です。

競輪プレス
レース直後には、「正直、前検日(3日)には今回は無理だろうなという状態だった。初日、2日目と正月気分というか、気持ちがふわふわとしていた」とも語っており、レースに集中できていない状態でも優勝してしまうのは、実力もさることながら、ラインを組んだ佐々木選手に先行の勢いも関係しているだろう。
清水選手の現在決まっている出場レースは以下の3つである。
  • いわき平競輪場 G3
    日程:01/23~01/26
  • 豊橋競輪場 全日抜
    日程:02/08~02/11
  • 静岡競輪場 G3
    日程:02/21~02/24

2着:平原康多選手のコメント

佐々木の動きが分からなかった、読めなかった。
でも、清水君がさすがでしたね。
緩んだり、バック踏んだりしたら、いってやろうとは思っていたんですけどね。
躊躇(ちゅうちょ)なかったですから。
最後、伸びたとは言え、結果的に届かない……グランプリでもそうですよね。
そこが自分に足りないところなのかな、まだまだこれからですね。

平原選手の現在決まっている出場レースは以下の3つである。

  • 大宮競輪場 G3
    日程:01/16~01/19
  • 豊橋競輪場 全日抜
    日程:02/08~02/11
  • 奈良競輪場 G3
    日程:02/27~03/01

3着:河村雅章選手のコメント

河村雅章が最後まで付け切ってホームバンクの記念で3着に入れてよかった。
「4コーナーからは抜きにいったけど、前の2人が強くて。それでも(立川記念)最高順位の3位で嬉しい。これを良いステップにして頑張りたい。これで競輪祭の権利も得たし、競輪祭で恥ずかしい競走しないように練習しないと。ダービーの権利も見えてきたし、次も頑張ります」
競輪プレス

平原康多選手と清水裕友選手が再度ぶつかるのは、ちょうど1ヶ月後の豊橋競輪場で行われるG1全日本選抜競輪である。

平原選手のリベンジなるか注目したいレースである。

鳳凰賞典レース優勝戦:結果

  • 2枠複 1=2 520円 (2)
  • 3連複 1=2=8 1,290円 (4)
  • 2枠単 2-1 1,020円 (3)
  • 3連単 2-1-8 4,740円 (12)
  • 2車複 1=2 480円 (2)

■ 着順

車番 選手名 年齢 級班 着差

1

2
清水 裕友 25 SS

2

1
平原 康多 37 SS 1/4車輪

3

8
河村 雅章 36 S2 1 車輪

4

9
佐々木 雄一 40 S1 1/2車身

5

3
諸橋 愛 42 S1 3 車身

6

7
吉田 拓矢 24 S1 1 車身

7

5
朝倉 佳弘 39 S1 3/4車輪

8

4
福田 知也 37 S1 1 車輪

9

6
佐々木 豪 23 S1 8 車身
競輪プレス
2020年最高のスタートを切った清水選手である。
360万円のお年玉と思うとすごく羨ましい。また、立役者となった6車の佐々木豪選手も気持ちの乗った鋭い引きを見せていたので本人は満足できる内容であっただろう。