G3和歌山グランプリ:展望情報・2020開設70周年記念競輪

G3和歌山グランプリ:開設70周年記念競輪

  • 日程:2020年1月10日〜13日
  • 開催地:和歌山競艇場

G3和歌山グランプリ注目選手

  • 東口 善朋選手
    前々回の和歌山記念で、 地元で記念競輪初優勝の快挙を達成した。 目標が不発の時のリセットも鋭い。 GⅠでも1着を取れている近況で調子は上々である。
  • 椎木尾拓哉選手
    前回に続いての和歌山記念参戦。
    今年の後半は3半まくりでのFⅠ優勝があり、動きの速いスピード競輪にも対応できている。 今回も戦える状態での参戦となるか注目である。
  • 稲毛 健太選手
    近畿のトップ選手が「稲毛は自信をもって走っている」 と、 状態の良さを絶賛している。
    GⅠ競輪祭でも逃げて2着になっているので、 調子の良さは納得できる。
  • 南潤選手
    ペース駆けになるとG1でも逃げ切る力を発揮している。 しかし、 大敗のリスクも同居している。
    レースに応じた走りが出来るようにしたい」 が課題となっている。
  • 松浦 悠士選手
    GⅠを取ってグランプリに出たい」 の願いを競輪祭戴冠で実現。
    グランプリを取るつもりで脚を上げていきたいと、キッパリ。 和歌山記念もV有力である。
  • 村上 博幸選手
    寬仁親王牌を制して2年連続のSS戦士として和歌山記念に挑む
    練習では先行もやっているという。 新ルールに対応できる練習メニューの効果が爆発中である。
  • 佐藤慎太郎選手
    新しい練習方法やサプリメントの出現で競輪選手の寿命が延びた。 それを象徴するような大活躍を見せている。
    GP戦士に復帰した2020年も進化が期待できそうだ。
  • 渡部哲男選手
    3月に地元の大一番 「松山記念」 の開催を控えている。
    スイッチを入れ直して、これから調子を上げてくるはずである。
    和歌山記念も優勝候補で目を離せない
  • 中村 浩士選手
    4年連続してGⅡ以上の決勝戦に乗っている。
    公私にわたって不断の努力の賜物といえる。 「南関で盛り上げていきたい」の意気込みを和歌山記念でも発揮する期待が寄せられる。
  • 堀内 俊介選手
    先のことを考えて積極的な競走をしている」 という楽しみな選手。 練習量を増やして、もっと力を付 けていきたいというから、 和歌山記念も楽しみな選手である。
  • 簗田 一輝選手
    昨年はGⅡ以上の グレード戦に1回しか参戦が無かった。
    しかし、 今年は殆どに 参戦しており、 大躍進した。 記念競輪は決勝戦の連対もあり、 優勝は近い選手である。
  • 杉森 輝大選手
    まくりより追い込みでの勝ち星が多くなってきた。
    記念競輪の決勝に乗ることが多くなってきた近況で G1でも連に絡み始めて競走得点も109 点超と大躍進している選手である。
  • 菅田 壱道選手
    GⅠの決勝に乗るのがノルマ」 と公言して頑張っている機動戦士。北日本のトップ選手が 「信頼して任せられる選手になった」 と、 GⅠで信頼度の高い選手である。
競輪プレス

浅井康太選手も斡旋されていたのだが、2019年最後のレースでの落車事故によって欠場を余儀なくされてしまった。

2019年も怪我に悩まされた1年であったが、2020年も怪我による欠場からのスタートとなってしまった。

G3和歌山グランプリ優勝戦展望

11月競輪祭小倉を優勝して勢いがある松浦悠士が、和歌山記念も優勝の有力候補になる。
年末のグランプリも、戴冠を目指して「強い気持ちで臨みたい」というから頼もしい。

「逃げて1着を取るイメージが出来ている」と、自力主体の組み立てが基本なので、死角は少ない。
瀬戸内ラインで渡部哲男や堤洋との連係になりそうだ。

渡部は11月競輪祭の予選を①①で勝ち上がるなど状態は問題ない。3月の地元松山記念連覇を目指して調子の上積みが期待できる選手である。

GP戦士に復帰した佐藤慎太郎と、GⅠを狙える力を付けてきた機動戦士菅田壱道の北日本コンビも強力だ。菅田の力を認めている佐藤は、もちろん前を任せることになりそうだ。櫻井正孝や永澤剛まで乗って結束戦になるようだと、北日本ラインは強力になる。

寬仁親王牌を制したGP戦士として、地元地区で優勝が期待されるのは村上博幸野原雅也稲毛健太南潤中井太祐といった自力主戦の攻撃陣も充実している。

ただ、近畿勢は追い込み選手にも記念競輪を狙えるレベルの選手が多い。椎木尾拓哉東口善朋は南や稲毛と地元ラインで纏まりそうである。
また、三谷政史は中井と奈良で連係なら、村上は野原との連係で、近畿勢はライン分散も考えられる。

SS班復帰に向けて仕切り直す浅井康太も優勝の有力候補になる予定であったが、残念である。
昨年はケガとの戦いで波に乗れなかったが、それでもGⅠ寬仁親王牌で決勝戦に進出するまで調子を引き戻してきたというところで再度怪我してしまった。
GⅠでまくり勝ちしている岡本総に前を任せるかどうか。

選手層が厚いのは南関勢だ。
簗田一輝、新田康仁、渡邉晴智の静岡勢や、堀内俊介と勝瀬卓也の神奈川勢と中村浩士らが優勝候補になる。中では、記念の争覇級に成長した簗田と、GⅠ争覇級の実力者中村が優勝の有力候補になる。
関東勢も層は厚い。杉森輝大武田豊樹芦澤大輔の茨城勢や、森田優弥稲村成浩藤原憲征らが目に付く。
特に、和歌山記念で優勝実績がある武田は、ケガの影響が払拭されると優勝候補になる。

先行で売り出し中の林慶次郎、力を付けてきた松川高大、ベテラン荒井崇博大坪功一の九州勢も波乱を呼ぶ伏兵候補になる。

G3和歌山グランプリ/S級ブロックセブン

レース展開は、伊東翔貴に萩原孝之と江連和洋の東日本勢、山田諒と西岡正一の中近勢、久米康平に島田竜二の西日本勢で3分戦となるだろうか。

萩原は記念の決勝戦にも進出している近況なので状態は良い。
人気になりそうである。
伊東は自力主体に今年月までA級優勝4回と、力を付けてのS級復帰なので、東ラインの先陣として信頼してよさそうである。

自力型の中では記念競輪優出の実績を持っている久米も、プライドにかけて同型には負けられない。
BK先制回数で優る新人の山田も地元の西岡が後ろなら、いつも以上に積極的な仕掛けになりそうなので西岡と共に波乱の目で注目したい。

和歌山競輪場/バンク・コース特徴

  • 周 長 400㍍
  • 見なし直線距離 59.9㍍
  • 直線部路面傾斜 2 度 51 分 45 秒
  • センター部路面傾斜 32 度 15 分 07 秒
  • ホーム幅員 11.4㍍
  • バック幅員 9.3㍍
  • センター幅員 7.7㍍
  • 上がり最高 10秒6
  • ペルビス= 2014 年 5 月 13 日

400mを使用している。
全国の競輪場の中で最後までクロソイド曲線のバンクを採用していたが、1999年のバンク全面改修工事の際にマッコーネル曲線に改修された。
現在のバンクはクセのない走りやすいバンクで、直線も比較的長いため、どの脚質の選手でも実力を存分に発揮できるバンクとなっている。
2コーナーからバック直線にかけての裏側に紀の川が流れており、河口付近に位置することから海風が入り込んでくる影響がある。

和歌山競輪場の決まり手

1着決まり手:【逃げ18%】・【擦り31%】・【差し51%】
2着決まり手:【逃げ17%】・【擦り18%】・【差し27%】・【マーク38%】

みなし直線距離が約60mと長いのが原因で、追い込みでの1着が上位を占めている。

中でも、「差しー差し」の決め手が多いのが和歌山バンクの特徴。
ただ、最大カントが割と大きいせいか、自力型がトップスピードを維持して最終コーナーを回れるために、「逃げーマーク」と、「まくりーマーク」 が多いのも和歌山の特徴と言える、とはいっても、数字的に大きな偏りが見られないので、戦法的に極端な有利・不利のないバンクといえるだろう。

競輪プレス

2020年2度目のG3開催という事で、実力者がグランプリから十分に休養をとって望んでくる!!

今年良いスタートを切るためにもここでの1勝は大きな意味がある!!